2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16330087
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
伊藤 嘉博 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (10168388)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八木 裕之 横浜国立大学, 国際社会科学研究科, 教授 (60210217)
大森 明 愛知学院大学, 商学部, 専任講師 (00340141)
小林 啓孝 慶應義塾大学, 商学部, 教授 (40062187)
山本 浩二 大阪府立大学, 経済学部, 教授 (20166797)
千葉 貴律 明治大学, 経営学部, 専任講師 (30309637)
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Keywords | 原価企画 / 環境予算マトリックス / イノベーションアクションリサーチ |
Research Abstract |
環境に配慮した原価企画を標榜する企業は少なくないが、そのための明確なフレームワークやモデルを構築しているところはほとんどないのが現状であり、いわば手探り状態といっていい。また、今後予想される環境税の制定や排出権取引が導入されれば、環境コストのさらなる増大は必至であり、その必要性とは裏腹に環境配慮原価企画の実現はますます困難となろう。 本研究は、原価企画の実践プロセスにおいて、環境的なファクターをいかに組み入れて原価の作り込みを行っていくかを検討し、環境配慮型原価企画の基本的なフレームワークの導出を目指すものである。本年度は、環境配慮型原価企画のサポートツールとして、環境予算マトリックスをベースにしたモデルの構築を目指す一方で、現実企業における取り組みの現状を探るべく、内外の企業の調査を行なった。その結果を集約しながら、次年度に予定しているイノベーションアクションリサーチに備えて、協力企業の選定とスケジューリングの調整を行なった。 ここで、イノベーション・アクションリサーチとは、導入研究の一タイプであり、過去に蓄積されてきた研究成果を活用しながら、研究者と企業が協働して問題解決に取り組み、その成果として革新的なノウハウやツール・概念を創造することを目指すものである。初年度は、実質的なアクションリサーチ活動には入れなかったが、上記の協力企業の選定に関連して、多数の企業を訪問調査し、各企業の原価企画の現状と環境配慮への取り組みについて貴重な資料を収集することができた。
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Research Products
(6 results)