2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16330096
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
佐藤 健二 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (50162425)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
落合 恵美子 京都大学, 大学院・文学研究科, 教授 (90194571)
赤川 学 信州大学, 人文学部, 助教授 (10273062)
中筋 由紀子 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (60303682)
葛山 泰央 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 講師 (30324669)
野上 元 日本女子大学, 人間社会学部, 助手 (50350187)
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Keywords | 歴史社会学 / 社会調査 / テクノロジー / データベースの構築 / テクスト / 画像 |
Research Abstract |
今年度は、全体の研究計画を進めるために研究会の開催以外に、昨年度に着手したパイロットスタディをさらに展開させた。 第一のプロジェクトである、50年ほど前に行われていた社会調査の調査票原票のデータ化では、資料そのものを画像データして、コンピュータ利用にむけての処理を一段階進めた。もともとに付けられていた番号を参考にしつつ、そのリスト化を進めるとともに、資料の内容をデータベース化するために画像化して、基本的な整理の準備を行った。そのなかには、名前のみ知られていて、実際にどのような調査が行われたのかについて知られていないものなど、新たな発見といえるようなものが含まれている。 第二のプロジェクトである社会調査の実践を洗い出し作業では、広汎な領域をひとまず眺め渡すという第一段階のリスト化を終えて、じっさいの調査報告書との関係を特定化するところに進みつつある。作業が進むにつれて、あるていど絞りをかけていく必要を感じてはいるが、そのあたりについては来年度の研究会のなかでつめてゆきたいと思う。研究代表者は、この第一段階でのリスト化を素材に、「地域調査へのリテラシー」(2006年5月刊行予定、現在印刷中)という論文をまとめ、そのなかで調査史年表を作成する試みを行った。 第三のプロジェクトとして、野上元氏を中心に行っている社会学評論に掲載された調査論文の検討や、祐成保志氏を中心に試みている北海道地域での調査史の発掘など、研究代表者が着手している国勢調査関係資料の収集など、いくつかのパイロットスタディを今年度はさらに加えているので、これについてもまとめ方を来年度の研究会の課題とする予定である。
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Research Products
(2 results)