2005 Fiscal Year Annual Research Report
20世紀後半の東アジアの都市大衆文化における「アメリカ」の受容と反発
Project/Area Number |
16330097
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
吉見 俊哉 東京大学, 大学院・情報学環, 教授 (40201040)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
姜 尚中 東京大学, 大学院・情報学環, 教授 (10204794)
水越 伸 東京大学, 大学院情報学環, 助教授 (60219623)
北田 暁大 東京大学, 大学院情報学環, 助教授 (10313066)
伊藤 守 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (30232474)
岩渕 功一 早稲田大学, 国際教養学部, 助教授 (10327728)
|
Keywords | メディア / 大衆文化 / 日韓関係 / 日米関係 / アメリカ的価値 / テレビジョン / 映画 / 民間情報教育局(CIE) |
Research Abstract |
2005年度は、(1)日本、韓国、アメリカ合衆国のそれぞれのメディア状況と大衆文化、社会意識についての研究、(2)日韓関係、日米関係における文化の問題についての研究、さらに(3)戦後日本および東アジアにおけるアメリカ的価値の伝播の過程を考察する上で不可欠な資料の整備・調査を行った。 研究会・講演会として、韓国における環境運動・市民運動を積極的に牽引し続けてきたチョ・ヨル(崔冽)氏を招き、「87年6月抗争以降韓国市民運動の歴史と課題」と題する講演会を開催、環境問題をめぐるメディアと市民運動の関係が抱える問題についてチョ・エル氏および日韓の研究者と討議を行い、日本と韓国における文化的状況の比較を行った。また、日本の民間放送局でアメリカ・ワシントン支局長を務めた金平茂紀氏には、アメリカにおける戦争とテレビ報道、社会意識のあり方について講演を依頼した。さらに、今後の研究に不可欠な映像資料として、16ミリフィルム88本をDVD化したものを購入した。これは、第二次世界大戦終了後、アメリカ合衆国の民間情報教育局(Civil Information and Education Section=CIE)が日本で推進した民主化促進プログラムの一環として作成された教育映画(通称:CIE映画)であり、戦後日本の大衆文化の展開に少なからず影響を与えたものである。必要な機器とシステムを準備し、データベース作成作業を開始した。
|
Research Products
(6 results)