2006 Fiscal Year Annual Research Report
環日本海地域における観光ソフト・インフラの基盤整備に関する研究
Project/Area Number |
16330106
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
梁 春香 東洋大学, 国際地域学部, 教授 (20278047)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯嶋 好彦 東洋大学, 国際地域学部, 教授 (40320791)
松園 俊志 東洋大学, 国際地域学部, 教授 (50073656)
古屋 秀樹 東洋大学, 国際地域学部, 助教授 (80252013)
薄木 三生 東洋大学, 国際地域学部, 教授 (30366512)
張 長平 東洋大学, 国際地域学部, 教授 (50351185)
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Keywords | 環日本海地域 / 観光ソフト・インフラ / 観光発展 / 観光交流 / 観光の基盤整備 / 観光周遊圏 / 観光立国 / 観光機能 |
Research Abstract |
18年の研究実績はつぎのとおりである。 1.18年9月に国際シンポジュウムを開催した。このシンポジュウムはこれまでの研究成果を公開することが目的である。会議では、研究組織のメンバー薄木、古屋、梁が研究発表をした。松園、張がポスターセッションで研究発表をした。シンポジュウムに外国と日本国内の研究者と専門家を招聰し、環日本海地域の観光ソフト・インフラ整備に関して研究発表と討論を行った。招聘された国内外の方々はつぎの大学からである。 海外:中国の復旦大学、南開大学、吉林大学から3名、韓国の慶熙大学、大邸大学から2名、ロシア沿海州政府から1名、モンゴル人文大学から1名で合計7名である。日本国内:環日本海経済研究所、京都大学、大阪観光大学、流通経済大学から1名で計4名である。会議で基調報告を含めて、8本の論文が発表された。討論会で日中韓蒙露5力国の研究者が当該地域の観光ソフト・インフラ整備について、活発な討論が行われた。 2.学会、大学の紀要に研究成果を公開した。組織メンバーの張が発表した論文につぎのようにまとめられている。…都市はそれぞれに多種多様な機能を有し,観光機能がその1つである。まず,住民は自分の住んでいる街を観光という視点からどう評価するか,他の国の観光に対してどのようなイメージを抱いているか,観光関連のハードとソフト整備の必要性をどの程度認識するかを知る必要がある。環日本海地域の5カ国(日本・韓国・中国・モンゴル・ロシア)の都市部を調査対象として、中国においては,北部4つの主要都市に住んでいる1429人(天津,藩陽,長春,ハルビン)の住民を無作為に抽出し,アンケート調査の質問紙を回収した。これらのアンケート調査データに基づいて,住民が自分の住んでいる街の観光に関する人的と物質的サービスの評価を分析し,観光促進対策の必要性を明らかにする。次に住民の日本に対する観光のイメージと魅力を分析し,それと旅行に最も行きたい外国での日本の順位との相関関係を求めることによって,中国住民の日本観光への認知度を明らかにする。最後に,都市の必要な観光促進対策の因子構造を構築して,性別,年齢,職業,学歴,収入に対する調査対象者の因子得点の平均値を算出し,それによって各階層の住民が最も求められる地元の観光促進対策を確認した。 3・さらにこれまで実施したアンケート調査結果の解析作業は張、古屋、梁が中心で、行った。それについての研究論文が4本発表された。
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Research Products
(6 results)