2006 Fiscal Year Annual Research Report
新しいコミユニティの構想--東部被災地をフィールドとして
Project/Area Number |
16330112
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
鵜飼 孝造 同志社大学, 社会学部, 教授 (00203498)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮垣 元 甲南大学, 文学部, 助教授 (40340905)
平松 闊 甲南大学, 文学部, 教授 (30030042)
星 敦士 甲南大学, 文学部, 助教授 (90411834)
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Keywords | 阪神淡路大震災 / コミュニティ / ボランティア / NPO / 地域団体 / 地域情報 / ネットワーク / 若者 |
Research Abstract |
2006年1月に実施した兵庫県民調査(1088票を有効回答として確定)のデータ分析会を定期的に同志社大学と甲南大学にておこなった。そのうち参加とネットワークを中心に、分析結果を10編の研究論文および基礎データ集にまとめて『2006年兵庫県民調査報告書』として2007年3月に出版した。これは本研究の中間報告書としても位置づけられる。 そして、2006年度は、地域のグループやNPOを対象に、特に福祉系のボランティア活動に焦点を当てながら、インタビュー調査を実施した。その音声データはすべて書き起こした上、デジタル文字情報としてCD-ROMに記録蓄積され、研究者間で共有された。調査の結果、介護保険制度が導入されて以降、従来型のボランティア活動が困難になった状況が明らかになった。 その上で我々は各団体のメンバーや利用者を対象とする計量調査を実施する計画でいたが、前年度の計量調査の分析結果や地域団体に対するインタビュー調査の結果、むしろ現在の地域コミュニティにとって最大の問題は若年層の不参加でありその不透明さではないかという結論にいたり、20・30歳代の地域生活に特化させて3月に計量調査を実施した。その結果、418票の有効回答を得た。(若年層は一般的な標本調査にするとほとんど回収が期待できないので、40地点を抽出した上で、ランダムウォークにより各地点で10票ずつを目処に回収を行なった。) また学生を中心とするプロジェクト調査も本研究の柱となっているが、前年度からの「東灘ボランティア団体・グループ調査」の継続、さらに、ウェブページ<地域情報コモンズ>には「ひがしなだ市民活動ダイレクトリー」「Web版フリーペーパー」などのリンクが蓄積されつつあり、以上の成果は逐次、ホームページ<コミュニティ・デザイン(code)>(http://www.code.glab.org/)に公表されている。
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Research Products
(1 results)