2004 Fiscal Year Annual Research Report
イギリスにおける医療・福祉サービス連携による質確保と予算管理システムに関する研究
Project/Area Number |
16330123
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
杉崎 千洋 島根大学, 法文学部, 助教授 (60314613)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金子 努 県立広島女子大学, 生活科学部, 教授 (70316131)
太田 節子 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (00152140)
中村 明美 大阪健康福祉短期大学, 講師 (20390180)
前田 美也子 武庫川女子大学, 文学部, 助教授 (50309027)
小野 達也 熊本学園大学, 社会福祉学部, 助教授 (30320419)
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Keywords | イギリス / NHS / 社会ケア / 中間ケア / ソーシャルワーク / ケアマネジメント / 退院計画 / 地域連携 |
Research Abstract |
1.我が国における地域を基盤とした病院〜居宅・施設の生活支援システムの最新動向の情報収集 都市部・複合体の例として東京都足立区・柳原病院、都市部・単機能型の例として東京都立川市・立川相互病院、農村部・単機能型の例として兵庫県神崎町・神崎総合病院を中心としたシステムの報告を受けた。いずれにおいても、医療ソーシャルワーカーは退院支援だけでなく、生活支援システムづくりを行っていた。 これに加えて、広島・島根両県の全病院(精神病床中心の病院は除く)273カ所に対して、病院の地域連携と医療ソーシャルワーカーの役割についてのアンケート調査を行った。加えて、両県内および愛知・静岡県内の7病院において同様の事例調査を行った。この結果は現在分析中であるが、中間報告としては次のことが指摘できる。地域連携部署を設置する病院は、急性期病院の7割、回復期・慢性期病院でも半数にのぼっていた。また、前方連携は地域連携担当部署に、呼応法連携は医療福祉相談担当部署(医療ソーシャルワーカーら)により実施するという分担がされていることが多かったが、両者の連携は弱かった。 2.イギリス医療・福祉最新動向の把握 ブレア政権の中心政策である「社会サービスの現代化」について学習した。 ロンドン・カムデン区と同区にあるロイヤルフリー病院を見学した方より、病院〜居宅の生活支援システムの現状と課題について報告を受けた。中間ケアとしては、転倒防止ケアと失禁対応ケアなどに重点が置かれており、早期退院などに効果的である可能性が高いことを把握できた。加えて、中間ケアの開発には、米国の高齢者の退院計画が関連していることなどを、研究協力者の報告より把握した。 3.現地調査の計画 平成17年度に予定している調査候補地としてシフィールド市などを挙げ、NHSや社会サービスに関する情報収集を、NHSトラストや市のホームページなどを通じて行った。シフィールド市は、イギリス内で最初にケアトラストを設立するなど、医療と福祉の連携に積極的に取り組んでいることが判明した。 4.文献データベースの作成とそのホームページ化 イギリス医療・福祉に関する基礎的文献、中間ケアなどに関わる文献の収集とデータベース化を行った。本研究の組織・目的などと併せて、それらをホームページ上で公開した。
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Research Products
(2 results)