2006 Fiscal Year Annual Research Report
ホームレス者の健康・生活実態の解明と自立支援方策に関する研究
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16330125
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Research Institution | INTERNATIONAL BUDDHIST UNIVERSITY |
Principal Investigator |
逢坂 隆子 四天王寺国際仏教大学, 人文社会学部, 教授 (50028544)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桑原 洋子 四天王寺国際仏教大学, 人文社会学部, 教授 (70097864)
平川 茂 四天王寺国際仏教大学, 人文社会学部, 助教授 (60258069)
西垣 千春 神戸学院大学, 総合リハビリテーション学部, 教授 (40218144)
高鳥毛 敏雄 大阪大学, 大学院・医学研究科社会環境医学講座, 助教授 (20206775)
黒田 研二 大阪府立大学, 人間社会学部, 教授 (70144491)
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Keywords | 野宿生活者 / ホームレス / 健康支援 / 野宿 / 日雇労働者 / 健康問題 / 生活問題 / 自立支援 |
Research Abstract |
昨年度までの研究継続の中で形成しえた多くの団体・機関・個人とのネットワークを土台として、本年度は下記のような実践的研究を実施するとともに、その研究成果を踏まえて「ホームレスの自立支援等に関する特別措置法」「生活保護法」がホームレス問題解決に果たす役割と問題点について検証した。 (1)大阪市内の公園・河川敷・路上で野宿するホームレスを対象に、10月29日、300名を超えるボランティア(医師・歯科医師・歯科衛生士・看護師・保健師・社会福祉士・弁護士・司法書士・精神保健福祉士・社会保険労務士・医療ソーシャルワーカー・学生・居宅支援グループ・就労支援グループ、国境なき医師団・生活支援グループやNPOなど)の協力を得て、野宿現場において、健康・生活調査ならびに総合相談を実施した。自覚的健康状態、ストレス、生活状態、保健医療福祉サービスへのアクセス状況、支援状況などについて聞き取り調査ならびに健康診査(血圧測定、血糖値測定、歯科検診)を実施し、その結果を分析した。併せて医療や生活の支援が必要な野宿生活者については、総合相談を実施した。その後もひきつづき、巡回相談員、無料低額診療施設、専門的ボランティア、大阪市保健所、大阪市健康福祉部保護課、大阪市更生相談所、西成労働福祉センター、自立支援センターその他の関係機関・団体と連携して、ホームレス者の抱える多様なニーズに対応しつつ、継続的に健康・生活支援ができるように連絡会を開催している。 (2)健康・生活支援を継続するための基盤として、本研究に加わった者を中心メンバーとする特定非営利活動法人(NPO HEALTH SUPPORT OSAKA)を設立した(10月25日大阪府知事認可)。 (3)大阪市内ホームレス問題解決のためには、"日雇労働者のホームレス化"の予防策検討が重要である。そのための予備的研究として現役の日雇労働者の健診ならびに聞き取り調査を実施した。
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Research Products
(4 results)