2005 Fiscal Year Annual Research Report
被災者への実際的かつ組識的心理支援体制の構築に関する研究
Project/Area Number |
16330134
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Research Institution | Muroran Institute of Technology |
Principal Investigator |
前田 潤 室蘭工業大学, 工学部, 助教授 (90332478)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齋藤 和樹 日本赤十字秋田短期大学, 助教授 (50289766)
佐藤 由佳利 北海道教育大学, 教育実践総合センター, 助教授 (70333656)
青柳 宏 文化女子大学室蘭短期大学, 教授 (30352488)
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Keywords | 自然災害 / 心理的支援 / 心理的支援教育 / 災害救護 / 日本赤十字社 / 国際赤十字連盟 / 国際情報交換 / 多国籍 |
Research Abstract |
1.日本赤十字社が全国で行う災害救護訓練の視察及びアンケート調査のために、岡山県、兵庫県、北海道、埼玉県、愛知県、熊本県に赴いた。このアンケート結果の一部は、第41回日本赤十字社医学会総会(2005)において「心理的支援から見る災害救護活動-ブロック訓練でのアンケート調査(1)」として青柳、齋藤、前田が発表し、日本文化女子大学室蘭短期大学紀要に青柳、前田が「心理的支援を柱とした災害救護訓練体制の構築のための予備的研究-模擬被災者へのアンケート調査に基づいて-」の論文にまとめ掲載された。 2.平成16年に発生した新潟県中越地震での日本赤十字社のこころのケア活動について、前田、齋藤が「Experiences from the Niigatachuetsu Earthquake」として国際赤十字連盟心理社会的支援センターのWeb機関誌であるCoping with Crisis(2005)に投稿し、掲載され、フランス語スペイン語にも訳されて、全世界に発信されている。 3.第24回日本心理臨床学会自主シンポ「災害時における心理支援体制-現状と課題」を前田、齋藤、青柳、佐藤で企画し、心理的支援に関わる学術専門団体である本学会に対して話題を提供した。この自主シンポを契機に日本心理臨床学会第25回大会において同テーマの大会企画シンポジウムが催される予定となっている。 4.爆弾テロへのイギリス赤十字社の対応と災害支援体制の視察のため及び資料の収集のために前田がロンドン及びオックスフォードを訪れ、また、ハリケーンカトリーナ及びリタの被災者に対するアメリカ赤十字社の対応についての視察に、前田、齋藤がテキサス州を訪れた。 5.災害時に於ける心理的支援教育の充実に向けたアクションメソッドの更なる導入を図るためにオーストラリアのサイコドラマの第一人者の研修への参加及び研究交流を行った。
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Research Products
(8 results)