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2005 Fiscal Year Annual Research Report

「顔が変わる」ことを体験した外科矯正患者の非言語的コミュニケーションの臨床的検討

Research Project

Project/Area Number 16330137
Research InstitutionKagoshima University

Principal Investigator

梶原 和美  鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (40243860)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 永田 順子  鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (50264429)
池田 浩一  鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (00305145)
Keywords外科矯正治療 / コミュニケーション / 顔 / 談話行動 / リラクセーション
Research Abstract

外科矯正患者の非言語的コミュニケーションにおいて,顔の変化の前後で何が変わるか,ほどよい適応のためには何が重要なのかを談話行動の観察と解析を通して明らかにしつつ,術後の心理社会的適応を援助することを目標としたリラクセーション課題をデザインすることが本研究の目的である。
2年目の本年度は,患者自身の体験に立ち戻り,術後の適応に関わる要因を,手術前および手術後に実施した患者に対する半構造的面接および質問紙調査を通して検討した。その結果は以下の通りであった。
1.患者が顔の変化を意識するきっかけの多くは周囲の他者からの指摘であったが,その意味づけ方は,その他者と患者との関係性(打ち解けた間柄か,ライバル同士か,半見知りかなど),当時の患者の生活状況(進学や就職などの現実問題の有無など)の中で変動していた。また手術を受けることを事前に表明していた者は顔の変化を指摘されないことに,手術を秘密にしようとした者は指摘されたことに動揺する傾向があった。
2.多くの患者において自己の顔に対する不満および対人関係の中で体験されていた顔由来の支障感は手術を通して低減していたが,術後に他者と積極的に関わり,新しい対人関係を開拓しようと目論んだ者ほど「結局何も変わっていない」と感じ,不満や支障感が残存しやすい傾向が認められた。
3.患者が自覚している非言語的コミュニケーションの変化としては,髪型や服装の選択肢が広がったこと,口元を隠す仕草が減り,気遣いせずに笑えるようになったことなどが挙げられた。
以上の知見を日本心理臨床学会第24回大会および6th International Orthodontic Congressで報告した。

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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