2005 Fiscal Year Annual Research Report
MORIテクニックを用いた目撃記憶変容の実験的研究
Project/Area Number |
16330139
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
守 一雄 信州大学, 教育学部, 教授 (30157854)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仲 真紀子 国立大学法人, 北海道大学・大学院・文学研究科, 教授 (00172255)
伊東 裕司 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (70151545)
厳島 行雄 日本大学, 文理学部, 教授 (20147698)
川口 潤 国立大学法人, 名古屋大学・大学院・環境学研究科, 教授 (70152931)
原 聰 駿河台大学, 現代文化学部, 教授 (00156481)
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Keywords | MORIテクニック / 目撃記憶 / 記憶変容 / 同調 / 偏光フィルタ |
Research Abstract |
MORIテクニックを用いた目撃記憶の実験装置は、信州大学以外でも2大学において活用され、基本的に同等の実験結果が得られることがわかっている。昨年度は、MORIテクニック用実験装置7セットを購入し、海外1大学を含む7大学でのMORIテクニックによる実験環境を整備した。今年度は聖心女子大学の高橋雅延教授をメンバーに加え、実験装置1セットを追加配備した。この結果、国内の大学では、北海道大学・名古屋大学・慶應義塾大学・日本大学・駿河台大学・聖心女子大学に実験装置が設置されたことになった。これと並行して、国内の心理学研究者へのMORIテクニックの宣伝のためのシンポジウムとワークショップを第69回日本心理学会において企画・開催した。このシンポジウムには、海外研究協力者で目撃記憶研究の第一人者であるブリティッシュコロンビア大学Jonathan Schooler教授にも指定討論者として参加してもらった。信州大学およびニュージーランドのVictoria大学での活用の成果を17年度のアメリカ心理学会(American Psychological Society)の年次総会(Los Angeles)で発表した。さらに、イギリスAberdeen大学でも共同研究が開始された。 本年度は4年計画の2年度目にあたるため、一方で実験機器の設営や今後の研究の進展のための海外研究者との情報交換などをしながらも、徐々に成果発表ができるようなった。研究代表者および研究協力者による平成17年度中の論文公刊は8件(国際誌論文公刊決定分1件を含む)であった。来年度以降に向けて、さらに研究成果の発表および実験装置の宣伝のための国際シンポジウム(Interpersonal Memory Dynamics)を企画し、18年度7月にシドニーで開催される第4回国際記憶会議において開催することとなった。
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Research Products
(6 results)