2005 Fiscal Year Annual Research Report
フランスの複雑化する教育病理現象の分析と実効性ある対策プログラムに関する調査研究
Project/Area Number |
16330157
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
古沢 常雄 法政大学, キャリアデザイン学部, 教授 (30061211)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野田 正利 大阪大学, 大学院・人間科学研究科, 教授 (60169349)
藤井 佐知子 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (50186722)
池田 賢市 中央大学, 文学部, 助教授 (40222880)
藤井 穂高 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (50238531)
服部 憲児 大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (10274135)
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Keywords | フランス / 教育病理 / 教育改革 / 教育学 / 教育問題 |
Research Abstract |
3年の研究計画の2年目に当たる今年度は、フランスにおける教育病理とその対策プログラムを体系的に把握するため、教育病理に関するキーワードの検討・分析を進めた。 そのために、4回の研究打ち合わせ会と2回の現地調査を行うとともに、森千香子氏(南山大学)より「フランス郊外の若者による抵抗表現とその変容」と題する報告を受けた。 当初の計画では、教育病理現象を(1)学校内外での暴力・非行、(2)低学力問題、(3)社会参加の困難の3点に大別した上で、体系的に整理を行う予定であったが、個々の教育病理は他のものと関連、重複しており、対策プログラムも重層化していることから、分類枠組みよりも個別の病理現象の検討を先行させることとした。 そのために、教育病理及びそれに関連するキーワードを選定し、キーワードごとに、その定義、歴史と現状、要因、対応と課題等についてまとめ、教育病理キーワード集を作成することとなった。 今年度検討したキーワードは、欠席、非識字、読み書き困難、失業、社会的排除、校内暴力、非行、アルコール、ドラッグ、無資格、自殺、いじめ、恐喝、非市民的行為、学校外の教育活動、社会的分断、ジェンダー、民族差別、サブカルチャー、健康、無資格、都市問題、郊外問題、公教育、私事化、統合、学校随伴支援、教育優先地域、若年就業、市民性、大学教育、障害児教育など多面にわたる。 本研究の最終年度にあたる次年度において、教育病理キーワード集を完成させるとともに、特に注目すべきテーマについては、その問題状況、対策プログラムを含めて、個別論文にまとめる予定である。
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Research Products
(7 results)