2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16330164
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
耳塚 寛明 お茶の水女子大学, 文教育学部, 教授 (40143333)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牧野 カツコ お茶の水女子大学, 大学院人間文化研究科, 客員教授 (70008035)
酒井 朗 お茶の水女子大学, 子ども発達教育研究センター, 教授 (90211929)
小玉 重夫 お茶の水女子大学, 大学院人間文化研究科, 教授 (40296760)
冨士原 紀絵 お茶の水女子大学, 文教育学部, 教授 (10323130)
内藤 俊史 お茶の水女子大学, 大学院人間文化研究科, 教授 (10118979)
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Keywords | 教育社会学 / 学力 / トランジション / 生徒文化 / 社会階層 |
Research Abstract |
青少年の学力および進路形成過程を総合的に把握するため、東北地方1都市(2004年調査、以下Cエリア)と、比較対象地域である関東地方1都市(2003年調査、以下Aエリア)における生徒、保護者、担任調査の統合データを用い細分析を行った。学力、キャリア展望、学校適応等と家庭的背景、ジェンダー、学校的背景、地域的背景などとの関連を明らかにした。また、学級による学力差に注目した分析を行った。主な知見は以下の通りである。 Cエリア小学校における学力の学級差について基礎的な分析を行ったところ、小学校6年生に学力の学級差が大きいこと、学力が高く学級による差異が小さいグット・プラクティスの学校が存在することが明らかになった。このような学級差に関して、都市部、稲作地域、兼業畑作地域といった地域的な要因、学校内の生徒集団、生徒集団の引継といった複数の要因が関連している可能性があり、今後の分析課題とした。 高校生の職業イメージとジェンダーの関連について、親の仕事に対する捉え方に注目し分析を行ったところ、これまでの分析Aエリアに比べ業績主義的な特徴を持つことが明らかになってきたCエリアにおいても、パート、主婦・家事という仕事に対するイメージや、距離感に男女で違いがあることが明らかになった。 高校生の学校適応について、小さい頃本を読んでもらったことがある、博物館に連れて行ってもらった、食事を大切にしている、近所づきあいを大切にしているといった家族関係、家庭環境と関連していることが明らかになった。一方、両親の学歴や勉強部屋の有無といった物理的な教育環境は影響していなかった。 生徒、担任、保護者調査の統合データを用いることで、職業や所得、教育環境、家族関係といったより複雑な家庭的背景について分析、教育実践をも視野に入れた学力形成の要因分析を行うことが可能となった。(766字)
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Research Products
(10 results)