2004 Fiscal Year Annual Research Report
転換期の高等教育における学生の教育評価の開発に関する国際比較研究
Project/Area Number |
16330168
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
山田 礼子 同志社大学, 文学部, 教授 (90288986)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
相原 総一郎 大阪薫英女子短期大学, 児童教育学科, 助教授 (30212351)
溝上 慎一 京都大学, 高等教育研究開発推進センター, 助教授 (00283656)
沖 清豪 早稲田大学, 文学部, 助教授 (70267433)
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Keywords | 学生評価 / アセスメント / 機関研究(IR) / 国際比較調査 / 教育評価 |
Research Abstract |
本研究の目的は、転換期の大学における学生の教育評価を、学習成果の達成にのみ焦点化するのではなく、現在の学生の家庭環境、経てきた学習背景、若者文化等が及ぼす影響を解明し、その上で大学での学習における学習意欲、動機づけ、学習態度や習慣などの情緒的な要因を向上させることにつながる教育評価の開発をおこなうことである。今年度はまず教育評価(アセスメント)研究が進んでいるアメリカ、カナダ等におけるアセスメントの現状と課題を把握することで、本研究視角に国際比較的側面を加味するという計画を立てた。この計画をベースに本年度は研究会を5回実施し、各研究会において、学生評価についての調査の設計、およびそれぞれの研究発表をおこなった。 研究会の内容は以下の通りである。第一回研究会(研究の趣旨、計画確認、教育評価についての研究発表)、第二回研究会(分担者による研究発表)第三回研究会(アメリカ調査報告、調査項目の検討と調査の設計)、第四回研究会(調査項目の決定と調査の設計決定案)第5回研究会(調査結果についての中間報告、カナダ出張調査報告)。 さて、実質的に本年度はアメリカ調査を実施し、UCLAの高等教育研究センターの研究者と打ち合わせをおこない、UCLAで開発した「学生調査」の日本版の翻訳権を得、本年その日本版を作成し、11月には全国12大学の学生1400人を対象に日本版学生調査を実施した。現在、そのデータを解析している段階である。6月には世界一年次教育学会(ハワイ、マウイ)において、関連した調査内容について発表した。同年9月には関連した「一年次教育のニーズとプログラム調査」の成果を日本教育社会学会において研究分担者とともに発表をおこなった。中間報告としての「アメリカのアセスメントの状況と機関研究」という課題については、2005年3月28日に大学評価・学位授与機構の研究会において、発表する予定である。 なお、大きな課題であるマークシート方式による学生評価の実施に向けて、本年度購入した次世代型マークシートリーダーを使用し、現在その試案を作成中である。
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Research Products
(6 results)