Research Abstract |
平成18年度は,平成17年度に収集したブラジル,アルゼンチンの資料分析とネパールの教科書による資料分析を行った.さらに,平成17年度までに収集,分析を行っているニュージーランド,エジプト,ブラジル,アルゼンチンの資料とあわせ,ネパールの教科書も用いて日本の教科書との比較分析,各国間の資料の比較分析を行った. 以上の成果を平成18年9月にドイツで行われた国際地学教育学会(GeoSciEd V)にて発表した. また,平成17年度に新潟の小学校において行った授業実践研究にて録画した授業場面の場面分析を引き続き進め,その成果を授業実践研究として平成18年5月に行われた日本地球惑星科学連合2006年連合大会にて発表した. 本授業実践研究の研究成果を「地学教育」誌へ投稿準備中である. 平成17年度までの研究成果に基づき作成した小〜高1段階までのカリキュラム試案に基づき,平成18年度には高2以降のカリキュラム試案を完成させた.これらのカリキュラム試案に基づく授業実践研究を,小学校3年生,4年生,6年生,高等学校1,2,3年生を対象として行った.平成18年度は中学生を対象として試みる予定でもあったが,調整が上手くいかずに行うことが出来なかった.中学生を対象とする授業実践研究は今後の課題として残された. 以上の経過を経て,各国の資料収集・分析の結果を反映させた新カリキュラムの雛形を作成し,これらの成果を上記した学会大会にて発表し,平成18年度内での受理は間に合わなかったものの,公表準備(論文投稿)を進めている.
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