2005 Fiscal Year Annual Research Report
大学数学基礎教育を学習指導要領改訂に対応して改善するための総合的研究
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16340003
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
浪川 幸彦 名古屋大学, 大学院・多元数理科学研究科, 教授 (20022676)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西森 敏之 北海道大学, 高等教育機能開発教育センター, 教授 (50004487)
根上 生也 横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (40164652)
黒木 哲徳 福井大学, 教育地域科学部, 教授 (90022681)
三宅 正武 名古屋大学, 大学院・多元数理科学研究科, 教授 (70019496)
杉田 公生 東海大学, 理学部, 教授 (60056083)
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Keywords | 大学数学基礎教育 / 大学専門教育との接続 / 大学間ネットワーク / 学力調査 / 初年次導入教育 / 数学教育小委員会 |
Research Abstract |
本年度は,数学基礎教育大学間ネットワークを充実させ,本格的な活動を開始した。 基礎教養教育研究部会では,大学生の学力低下に対する基礎教育レベルでの各大学における対応,特に初年次導入教育について予備的なアンケート調査を行い,また学力調査に向けた準備研究を行った。このため以前の学力調査報告の増刷を行い,併せて関係方面への成果の周知をはかった。 分野別専門教育研究部会においては、1)工学系学部専門教育における数学教育の役割の調査;2)数学教員養成系における数学教育カリキュラムの現状と問題調査を行った。前者では,基礎教育が用いられる具体例を集め,データベース化することを始めた。後者では,数学教員となる者のための数学教育カリキュラムをどうするかが喫緊の問題であることが認識された。これらの課題解決のため,本研究計画の次年度の企画を始めている。 学部専門教育研究部会では,上記基礎教養教育部会と協力して教育改革アンケートを行い,各大学での取り組みを調査した。私立工学部系で,学生の学習支援組織が多く設けられていること,教員養成系で具体的な取り組みがやや遅れていることなどが分かった。 ネットワークでの情報交換活動の支援,従来の研究成果の公開などのため,報告書資料の増刷,ウェブページでの公開などを行うこととし,このため次年度計画を前倒しする形で,パソコン,関係ソフト,プリンターなどを購入配置した。 また本研究活動は,日本学術会議第19期数研連付置数学教育小委員会の活動,特に大学基礎教育WGおよび教員養成WGの活動と密接に連携する形で行われた。
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Research Products
(3 results)