2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16340059
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
粟木 久光 愛媛大学, 理学部, 助教授 (30252414)
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Keywords | X線望遠鏡 / 鏡基板 / マグネシウム合金 / プレス加工 |
Research Abstract |
(1)薄板基板の製作と評価 ○高精度金型の製作 母線方向で+/-0.5ミクロン、円周方向で+/-2ミクロンの精度をもつ、精密金型を製作した。今回は、プレス時の加工精度を向上させるために、アライメント板を設けた。 ○薄板基板の製作 望遠鏡の軽量化を目的として、基板材料を従来のアルミニウム合金からマグネシウム合金に変更した。さらに、大型望遠鏡用に薄板(0.3mm厚)のサイズを400mmにし、この薄板をWolter型形状にプレス加工した。いくつかの加工条件で試したところ、最も形状精度の良かったものは、形状誤差+/-20ミクロン(p-p)であった。これは、当研究室所有の3次元形状測定装置の精度5ミクロンに近いので、名古屋大学所有の高精度測定機でも測定し、これを確認した。 (2)可視光評価システムの構築ならびに試験 ニュートン式光学系を逆望遠鏡として用い、可視光平行光線を作るシステムを作成した。光線の大きさはφ450mmであり、これは日本のX線天文衛星「Astro-E2」搭載の望遠鏡の口径よりも大きい。逆望遠鏡の光源にはピンホールを置き、平行度1秒角を到達する事ができる。また、望遠鏡の光軸を平行光線の方向と一致させるために、回転-スイベルステージを置いた。これにより、回転方向に7秒角,あおり方向に3秒角の精度で光軸をあわせる事ができる。焦点面には、当初X線CCDを可視光用に使用する事を考えていたが、X線CCDは冷却が必要なこと、可視光CCDが安くなった事から可視光CCDを焦点面検出器として考えている。CCDのデモ機を用いて、システムが正常に動作する事を確認した。
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Research Products
(1 results)