2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16340067
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
米谷 民明 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (10091521)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
風間 洋一 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (60144317)
加藤 光裕 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (80185876)
橋本 幸士 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (80345074)
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Keywords | 超弦理論 / M理論 / Ads / CFT対応 / holographic principle / 量子重力 / BMN極限 / 超対称性 / タキオン凝縮 |
Research Abstract |
1 BMN極限とholographic principle(米谷):前年度から継続しBMN limitでのholographic principleの定式化に関する研究を進めこの分野の懸案問題について満足すべき解決を与えた.まず,GKPW関係式においてBMN極限を直接調べ,我々の提唱するholographic relationの再導出を行なった.この関係式のもとで正しくBMN演算子の相関関数を与えるEuclid的PP極限での弦場の理論の相互作用vertexを具体的に構成し,これまで不明であったimpurity非保存の相関関数もこのvertexにより正しく与えられることを示した.2 超弦の共変的定式化(風間):超弦理論を超ボアンカレ共変に記述できる利点を持つ「ピュアスピノル(PS)形式」の基礎を明らかにする研究を続行した.よく知られたlight-coneゲージで量子化されたGreen-Schwarz(GS)形式とPS形式が量子論的に完全に等価であることを証明し,さらに最近、その発祥以来の懸案であったPS形式の根元的な作用の構築およびそれに基づいたPS形式の量子論的な導出という基本問題の完全な解決に成功した。3 格子上の超対称ゲージ理論(加藤):前年度から継続して超対称格子ゲージ理論の研究を推進した。連続極限での自由度の関係を明確にするためのステップとして、staggered fermionのもつ厳密な対称性の表現、特にカイラル対称性や回転対称性の表現について解析し、空間次元の2倍の次元のClifford代数に基づいてsystematicに理解できることを見いだし,fermionと対になる市松格子上のゲージ場の自由度の表現分解に有用な知見を得た。4 ブレーンの力学(橋本):ブレーンの生成消滅に関する力学と、その表現方法について研究を行なった。ブレーンが多数集まったときの配置を現る行列の幾何学的意味を解明するためは,様々な具体的配置についてそれが生成する重力効果を計算し,境界弦の場の理論の作用を摂動的に初めて書き下してブレーン消滅の物理に応用した。
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Research Products
(6 results)