2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16340067
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
米谷 民明 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (10091521)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
風間 洋一 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (60144317)
加藤 光裕 東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教授 (80185876)
橋本 幸士 東京大学, 大学院総合文化研究科, 助手 (80345074)
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Keywords | 量子重力 / 超弦理論 / 統一場理論 / M理論 / 弦模型 / 双対性 / 超対称性 / AdS / CFT対応 |
Research Abstract |
1(米谷)17年度に米谷はゲージ/弦対応の立場から,Dブレーンの多粒子系の取り扱いに関してDブレーンの場の理論を構築するという全く新しい可能性について考察を進め,1/2BPS状態にセクターを限ってDブレーンの完全に第2量子化されたフォック空間での取り扱いを試み,Dブレーンの場の理論の出発点とみなすことができる定式化を行った.この方向に関して18年度は,この制限を取り払いより一般的な取り扱いができるような枠組みを構築するための研究を進め,Yang-Mills量子力学の第2量子化された演算子形式の構築に成功し,現在論文を準備中である.行列模型に関しては,1/2BPS演算子の2点関数とc=1行列模型のS行列との関係について米国Brown大学Jevicki教授と,また,gauge-string対応の重要な例である,Wilsonループ演算子期待値の対応関係に関して,米谷が以前に開発したpp波極限のトンネリング描像による方法論を応用し大きなR電荷を持った局所演算子とwilsonループに挿入した場合についての対応関係について,学術振興会特別研究員の三輪氏との共同研究として進め成果を得た. 2(風間)風間は、超対称性とローレンツ対称性を同時に明白な形で実現する超弦理論の新形式である「ピュアスピノル(PS)形式」の研究を続行した。前年度に開発した、Green-Schwarz形式を拡張してPS形式の世界面上の基本作用を構成する「double-spinor formalism」の手法を、超弦理論の背後にあると思われるM理論に深く関係した超膜理論に適用し、PS形式導出の基本となる、超膜の古典的運動を完全に支配する閉じた第一種の拘束代数を導出することに成功した。量子化の問題は今後の課題として残されたが、問題の本質的な部分を解析する研究を進めた。 3(加藤)風間は、超対称性とローレンツ対称性を同時に明白な形で実現する超弦理論の新形式である「ピュアスピノル(PS)形式」の研究を続行した。前年度に開発した、Green-Schwarz形式を拡張してPS形式の世界面上の基本作用を構成する「double-spinor formalism」の手法を、超弦理論の背後にあると思われるM理論に深く関係した超膜理論に適用し、PS形式導出の基本となる、超膜の古典的運動を完全に支配する閉じた第一種の拘束代数を導出することに成功した。量子化の問題は今後の課題として残されたが、問題の本質的な部分を解析する研究を進めた。 4(橋本)ゲージ場の理論のソリトンと弦理論のDブレーンとの関係を多角的に研究した。主に、AdS/CFT対応と呼ばれる双対性を量子色力学に応用した際のDブレーンの効果や、宇宙論における宇宙ひもの組み替えの性質についてのDブレーンによる解析、そして超対称性を破る準安定真空におけるソリトンのDブレーンによる解析を行い成功した.
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Research Products
(10 results)