2005 Fiscal Year Annual Research Report
大気・海洋・陸面相互作用による大規模日変化の励起とその気候学的意義
Project/Area Number |
16340141
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
山中 大学 神戸大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (30183982)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荻野 慎也 海洋研究開発機構, 地球環境観測研究センター, 研究員 (80324937)
森 修一 海洋研究開発機構, 地球環境観測研究センター, サブリーダー (00344309)
はしもと じょーじ 神戸大学, 大学院自然科学研究科, 助手 (10372658)
岩山 隆寛 神戸大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (10284598)
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Keywords | インドネシア海洋大陸 / 海陸風循環 / 大気熱潮汐 / モンスーン循環 / 子午面循環 / 水平対流論 / 地球型惑星 / 気候変動 |
Research Abstract |
本研究の目的は、地球の海洋大陸域等にある、局地循環でも全球規模潮汐でもない「1000kmスケールの大規模な組織的日変化」について、観測的・理論的に解明することである。 第二年度である本年度は、前年度に開始した(1)〜(3)の各研究項目を以下のように本格化させた。 1,大規模で組織的な日周期変化が形成されるメカニズム 前年行ったデータ解析や予備的計算の結果を踏まえ,地(海)表面状態の違いにより生じると考えられる大気境界層内の水蒸気(潜熱)・顕熱輸送過程すなわち大気・陸面・海洋間の相互作用過程の違いに焦点を当てて,観測と理論(大気力学,雲物理学)の両面から研究を進めた. 2,大規模日周期変化が,季節内・季節(年周期)・経年変動に及ぼす影響 前年度の研究および本年度の(1)の研究の結果を参照しながら,海洋大陸域とその東西の大洋(太平洋・印度洋)上とでの大気・陸面・海洋間の相互作用の違いが,季節内変動の励起や変質・減衰にどのように影響しているか,またそのような季節内変動の消長がどのように季節・経年変動と関係しあっているか,などに焦点を当てて,観測・理論の両面から研究を進めた. 3,地球型惑星大気の振舞における自転や公転などが果たす役割 前年度までの研究および本年度(1)(2)の結果を考慮しながら,地球史において時代によって変化してきた地形(海面を含む)条件が,どのようにそれぞれの時代の気候・気候変動をもたらしてきたか,さらにそのような惑星表面と大気との間の相互作用過程を決める上で惑星の自転・公転がどのような役割を果たしたか,などに焦点を当てて,観測・理論の両面から研究を進めた. 以上の各項目の具体的な成果は、論文として刊行済あるいは投稿中である.
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Research Products
(12 results)