2006 Fiscal Year Annual Research Report
天然のナノ鉱物・ナノ反応の解析による進化・環境・太陽系初期過程解明へのインパクト
Project/Area Number |
16340168
|
Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
赤井 純治 新潟大学, 自然科学系, 教授 (30101059)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西 亮一 新潟大学, 自然科学系, 助教授 (80252419)
松岡 篤 新潟大学, 自然科学系, 教授 (00183947)
福原 晴夫 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 教授 (50108007)
笹川 一郎 日本歯科大学, 新潟歯学部, 教授 (00095134)
|
Keywords | 隕石 / 炭素鉱物 / 環境鉱物学 / 鉱物-生物相互作用 / 地下水ヒ素汚染 / ナノ鉱物 / ダイヤモンド / 鉱石鉱物 |
Research Abstract |
天然のナノ鉱物・ナノ反応の解析による進化・環境・太陽系初期過程解明へのインパクトという課題について、高分解能電顕を駆使し、研究を進展させた。'進化にもかかわる生物-鉱物相互作用に関して、マンガンノジュールの解析を行った。微細な組織、構造の特徴を記載した。また、資源・環境にかかわる課題として、日本の黒鉱、マンガン鉱床の生成について、電顕鉱物学的解析をすすめた。この結果、生物に関連すると推定される組織がいくつか見いだされた。また、環境にかかわり、地下水ヒ素汚染にかんれんしての生物一鉱物相互作用について、検討をすすめ、微生物活動がキーになっていることを、中国内モンゴルの試料について、見いだし、議論した。今年度は、大きな国際会議が2つ日本で行われた。IMA IMCである。この2つについて、それぞれ、ナノスケールの鉱物にかかわるセッションのコンビーナーとして、発表を組み立てるとともに、これまでの成果を発表、世界にむけ発進したのが本年度、特筆できることとしてある。また環境の問題で、宮崎で開催された地下水ヒ素汚染に関する国際シンポジウムでも成果を発表し、議論をすすめ、そのなかから、ベトナムの地下水ヒ素汚染の問題についての共同研究プロジェクトがうまれ、実際に現地調査を行った。また、太陽系初期の課題では、炭素質コンドライト隕石中の炭素鉱物(ダイヤモンド、グラファイト、有機物)の検討をすすめ、論文として、投稿にまでこぎつけた。以上のように、本年度は、国際会議を中心に、成果を発表した点に特徴があった。
|
Research Products
(2 results)