2007 Fiscal Year Annual Research Report
天然のナノ鉱物・ナノ反応の解析による進化・環境・太陽系初期過程解明へのインパクト
Project/Area Number |
16340168
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
赤井 純治 Niigata University, 自然科学系, 教授 (30101059)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西 亮一 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (80252419)
松岡 篤 新潟大学, 自然科学系, 教授 (00183947)
福原 晴夫 新潟大学, 人文社会教育科学系, 教授 (50108007)
笹川 一郎 日本歯科大学, 新潟歯学部, 教授 (00095134)
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Keywords | 鉱物 / 内蒙古 / 地下水ヒ素汚染 / マーブルバー / ナノダイヤ / 隕石 / 有機物 / 電子顕微鏡 |
Research Abstract |
天然のナノ鉱物・ナノ反応の解析による進化・環境・太陽系初期過程解明へのインパクトという課題について、高分解能電顕を駆使し、最終年度を意識して研究を進めた。進化の問題では、世界的に有名なガンフリント及びマーブルバーチャートの微化石様構造の鉱物学的解析を行い、一定の成果をすでに出した。環境問題の地下水ヒ素汚染にかかわるナノ解析という点で、内蒙古の異常黒色砂の問題には、この1年でかなりの決着がついた。つまり、硫酸塩還元バクテリアのはたらきで、砂粒表面の鉄酸化物の表面に硫化鉄類似構造ができているためと、推定でき、そのモデルをたてることができた。この結果は、専報の特集として、全体を統合した論文化をおこなった。さらに、環境問題として、ベトナムの地下水ヒ素汚染の溶出のメカニズムをさぐる研究をすすめ、基礎的な堆積物の解析をおえた。また、同時に汚染浄化のナノ解析もおこなった。 また、海底環境での鉱物生成として、マンガンノジュールの検討をすすめ、その形態的特徴と、生物痕跡を見いだし、論文化をすすめている。 また、金属鉱床の生成への微生物起源をさぐる研究をすすめ、黒鉱および、マンガン鉱床の解析がすすみ、学会発表はおこない、論文化をめざしている。 さらに太陽系初期過程の問題は、限石を素材に、ナノダイヤモンド、ドーナツ状有機物について、データがまとまり、論文化した。以上、それぞれの課題について、インパクトある結果がほぼだせたと考えている。これを、総合した報告書にまとめるつもりである。
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Research Products
(3 results)