2005 Fiscal Year Annual Research Report
アルコールからの官能基変換法の革新;ヒドロキシ基の直接置換法の開発
Project/Area Number |
16350056
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
馬場 章夫 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (20144438)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
芝田 育也 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (10196420)
安田 誠 大阪大学, 大学院・工学研究科, 講師 (40273601)
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Keywords | アルコール / 直接変換 / インジウム / ケイ素 |
Research Abstract |
アルコールからの直接置換反応の開発。 脱離能力が極めて低く直接置換反応が困難なヒドロキシル基からの官能基変換を可能とする手法を開発した。従来は、過酷な条件を避けるために、脱離性の高いOTf基などにいったん変換することが定法であった。基本的で単純な反応であることから改善が困難であり、歴史的な手法が現在でも主流である未開拓分野である。昨年度はアルコールの直接塩素化の開発を中心に行った。方法達成の最大のポイントは、一般的な脱塩酸反応を抑止して、脱水素化を経由させる点にある。この脱水素法の達成が本研究の成否を握っているといっても過言ではない。 本年度は反応の適用範囲の拡大を行う。機構解明をサポートする意味からも、数多くの反応を幅広く実施した。また、塩素化以外の反応に拡大し、一般化をはかった(水素、アリル基、アルキニル基など)。ここでも脱水素反応が鍵になると予想されたが、16年度に開発された配位子が適用可能であり大きな困難はなかった。
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Research Products
(11 results)