2006 Fiscal Year Annual Research Report
アキラル量に制御されたらせん選択制御重合による超分子ラダーキラル二重らせん高分子
Project/Area Number |
16350061
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
青木 俊樹 新潟大学, 自然科学系, 教授 (80212372)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金子 隆司 超域研究機構, 教授 (90272856)
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Keywords | らせん選択制御重合 / 超分子 / ラダー高分子 / キラル高分子 / 二重らせん高分子 / 重合制御 / 不斉認識制御 |
Research Abstract |
1.「らせん主鎖不斉のみに起因するピュアなラダーキラル二重らせん高分子」の構造の精査 らせん選択制御重合の機構の精査のために、この重合により得られる超分子ラダーキラル二重らせん高分子の構造の知見をより詳しく得るために、構造修飾を行いまた分解挙動の精査を行った。 (1)「らせん主鎖不斉のみに起因するピュアなラダーキラル二重らせん高分子」の構造修飾 超分子ラダー部分、つまり水素結合を介したらせん構造部分の共有結合化による安定化を試みた。例えば、ジメチルジクロロシランを用いた。この結果、極性溶媒に対する安定性が増した「らせん主鎖不斉のみに起因するピュアなラダーキラル二重らせん高分子」を得ることができた。このことから、らせん選択制御重合により得られる超分子ラダーキラル二重らせん高分子の構造(水素結合が重要である点)がさらに確かになった。 (2)「らせん主鎖不斉のみに起因するピュアなラダーキラル二重らせん高分子」の分解 このポリマーは特異な分解性を示すことを以前見出したが、これについて精査し、精製し、分子量や化学構造を調べた。その結果、環状三量体が高い転化率で生成することが分かった。このことから、らせん選択制御重合により得られる超分子ラダーキラル二重らせん高分子の構造(シスーシソイドに近いコンフォーメーション)がさらに確かになった。 2.「らせん主鎖不斉のみに起因するピュアなラダーキラル二重らせん高分子」の不斉認識能 以前、2座配位子を持つらせん主鎖不斉のみに起因するピュアなラダーキラル二重らせん高分子を用いてその不斉反応触媒能を調べたが、より効果を高めるため、2座配位子を持つらせん主鎖不斉のみに起因するピュアなラダーキラル二重らせん高分子の合成を行った。
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Research Products
(3 results)