2005 Fiscal Year Annual Research Report
脂肪族ポリエーテル型糖鎖ナノ球形高分子の精密構築と分子認識能
Project/Area Number |
16350064
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
青井 啓悟 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (30222467)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野村 信嘉 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助手 (70291408)
岡田 鉦彦 中部大学, 応用生物学部, 教授 (20023103)
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Keywords | デンドリマー / シュガーボール / 糖鎖高分子 / 分子認識 / ナノ材料 / 生医学材料 / 薬物送達システム / 遺伝子送達システム |
Research Abstract |
脂肪族ポリエーテル型デンドリマーの合成を行った。ポリエーテル型デンドリマー骨格は、アルコールとメタリルジクロリドとの反応により分岐を形成し、要の部分にある二重結合をヒドロボレーション反応で1級アルコールとして、これらの反応を繰り返すことで分岐を増やした。糖置換デンドリマーを調製するための糖誘導体を合成した。デンドリマーの合成は、段階的合成反応(コンバージェント法)により行った。肝細胞標的型のガラクトース型の糖置換ポリエーテル型デンドリマーの合成を行った。ガラクトース残基は、肝臓表層のアシアロ糖タンパク質受容体と特異的に結合するため、肝臓に局在化させやすい。すなわち、肝臓を標的としたドラッグデリバリーシステムの輸送担体としてこのデンドリマーは重要である。 遺伝子輸送システムへの応用を念頭に、アミノ酸を成分とする多分岐ポリマーとDNAとの複合化を電気泳動法で調べた。DNAとしては、プラスミドDNApUC118を用いた。制限酵素DraIおよびEcoRIなどに対する耐性を評価した。これらの酵素と、プラスミドDNAが複合化したデンドリマーをインキュベートした後、ポリアニオンであるポリアスパラギン酸を過剰に加えて、DNAを遊離させた。制限酵素による分解による影響を受けたかどうかを電気泳動法により判定できた。
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Research Products
(5 results)