2005 Fiscal Year Annual Research Report
多糖・オリゴ核酸複合体を用いた抗原提示細胞への免疫刺激性CpG配列のデリバリー
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16350068
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Research Institution | The University of Kitakyushu |
Principal Investigator |
櫻井 和朗 北九州市立大学, 国際環境工学部, 教授 (70343431)
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Keywords | CpGDNA / 抗原提示細胞 / デリバリーシステム / シゾフィラン / 3重螺旋複合体 / 多糖・核酸複合体 / エンドソーム / インターロイキン |
Research Abstract |
近年、ウイルスに特異的なDNAの配列であるメチル化されていないCpGDNAを免疫系の細胞である抗原提示細胞に取り込ませて、細胞性免疫の活性する方法が注目を浴びている。しかし、CpG DNAそのものは生体で分解されやすく、デリバリーシステムの開発が不可欠である。そこで、SPGと核酸の複合体をこのデリバリーに応用することを目的として研究を始めた。すでに明らかにされている様に、シゾフィラン(SPG)は水素結合と疎水的相互作用によって、DNAと2:1の3重螺旋複合体を形成する。この複合体は培地中のDNaseによるDNAの加水分解を大幅に抑制するとともに、アルブミン等の血漿タンパクとDNAの非特異的吸着を抑制する。あらかじめs-SPGに修飾された細胞表面結合部位によって、s-SPG/DNA複合体はエンドサイトーシスにより細胞内に取り込まれる。たとえば、コレステロールを修飾したSPGとCpG DNAの細胞への取りこみでは、LDL受容体を介して細胞に取り込まれ、エンドソームへ移行する。後期エンドソームのベシクル内のpHは5程度まで低下することが知られている。pHが酸性側になると核酸塩基のプロトン化によって複合体が解離し、TLR9に認識されて免疫を刺激する。 本年度は、多くの抗原提示細胞に発現しているDectin1と呼ばれるパターンレコグニションレセプターがβグルカンを認識して取り込むことを利用して、マクロファージなどに選択的にSPGが取り込まれることを明らかにしてきた。さらに、抗原タンパクをSPGにコンジュゲートすることで、抗原タンパク特異的にTh1誘導を行い、アレルギー等の治療薬になりうることを示した。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Galactose-PEG dual conjugation of b-(1,3)-D-glucan schizophyllan for antisense oligonucleotides delivery to enhance the cellular uptake.2006
Author(s)
Karinaga, Ryouji; Anada, Takahisa; Minari, Jusaku; Mizu, Masami; Koumoto, Kazuya; Fukuda, Junji; Nakazawa, Kohji; Hasegawa, Teruaki; Numata, Munenori; Shinkai, Seiji: Sakurai, Kazuo.
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Journal Title
Biomaterials 27(8)
Pages: 1626-1635
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