2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16350113
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
熊田 伸弘 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 教授 (90161702)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木野村 暢一 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 教授 (50029732)
武井 貴弘 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 助手 (50324182)
米崎 功記 山梨大学, 工学部, 助手 (20377592)
|
Keywords | ナノシート / 薄膜 / 多孔体 / 蛍光体 / イオン交換 |
Research Abstract |
層状酸化物ナノシートを利用して以下のような新しい材料の合成を試みた。 (1)鉄コロイドとの反応による多孔体の合成 水酸化鉄は水溶液中でコロイドになることが知られているが、そのコロイドと層状酸化物ナノシートと反応させ、鉄コロイドを加熱により酸化物にしてその隙間による多孔体化を試みた。その結果導入コロイドの量により多孔体の比表面積に変化することがわかった。 (2)Layer-by-Layer膜の形成とEu^<3+>導入による蛍光体薄膜の合成 層状酸化物ナノシートとPDDAを石英板に交互に積層させることが可能であるが、PDDA中にEu^<3+>を導入することで蛍光体薄膜を合成することができた。 (3)導電性高分子との有機-無機複合体の合成 層状酸化物ナノシートとピリジン系の導電性高分子を組み合わせた有機-無機複合体を合成し、導電特性の評価を行った。 (4)Bi^<3+>イオンとのイオン交換反応 14種類のプロトン化した層状酸化物とBi^<3+>イオンとのイオン交換反応を試みた結果、そのイオン交換率は層状酸化物の電荷密度が高くなるほど高くなる傾向が見られた。これは、H^+イオンとBi^<3+>イオンのイオン交換反応ではBi^<3+>イオンを一個取り込むためには三個のH^+イオンが必要になることから、二次元的な電荷の広がりが小さいH^+型層状無機化合物、すなわち電荷密度が高い方がBi^<3+>イオンとイオン交換しやすかったものと考えられた。
|
Research Products
(2 results)