2004 Fiscal Year Annual Research Report
針葉樹由来木タールの炭素繊維化における炭化温度と繊維構造との関係
Project/Area Number |
16350118
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kitami Institute of Technology |
Principal Investigator |
吉田 孝 北見工業大学, 工学部, 教授 (40166955)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
服部 和幸 北見工業大学, 工学部, 助手 (20333669)
瓜生 敏之 帝京科学大学, 理工学部, 教授 (80011005)
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Keywords | 再生産可能 / 針葉樹 / 広葉樹 / 木タール / 炭素繊維 / バイオマス |
Research Abstract |
本研究は、持続的な社会発展のため化石燃料の消費を抑制し、再生産可能な森林資源の開発を目的に木タールの最先端炭素繊維化を目指す。高強度・高弾性率炭素繊維ではなく針葉樹由来タールから活性炭素繊維を目指す。ピッチへのポリマー添加による紡糸性の検討、金属や含窒素ポリマーによる木タールの焼成温度と炭素結晶化過程との関係解明、細孔生成過程の分解ガス定量、解析などの基礎研究を学術的特徴としている。予備的に広葉樹由来タールの炭素繊維化は可能との結果を得ており木タールから炭素繊維を製造したとの報告はなく独創的である。廃棄物を資源とするゼロエミッション型技術として北海道やアジアの未利用針葉樹の高度有効活用システムの構築に貢献する。化石燃料の使用量削減、炭素の地上滞留時間の延長などにより二酸化炭素削減にも貢献する。本研究は木タールの結晶化構造過程を調べ炭素繊維化の基礎研究により低エネルギー、低エミッション、バイオマス利用による化石燃料削減化技術やゼロエミッションの手法に合致し、資源循環型社会の構築に貢献する。 私どもの木タール由来炭素繊維は、縮合芳香環構造の少なさや酸素含有量が多いという木材の性質を逆に利用し、ポリマー添加や炭素結晶化技術により付加価値の高活性炭素繊維化が目標で現行の技術とは差別化を図るものである。
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Research Products
(2 results)