2006 Fiscal Year Annual Research Report
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16360084
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
山本 悟 東北大学, 大学院情報科学研究科, 教授 (90192799)
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Keywords | 数値解法 / 非平衡凝縮 / 極限環境 / 超臨界流体 / 凝固 / 圧縮性ナビエ・ストークス方程式 / 前処理法 / 臨界点近傍 |
Research Abstract |
熱物性データベースである、PROPATHを導入することにより、より広範囲の超臨界流体が数値計算できることがわかり、本データベースを上記数値解法に完全にリンクさせて計算することができる計算コードを新たに構築した。本コードの最大の特徴は、データベースの物性を簡単に入れ替えることができる点にあり、結果的に、二酸化炭素のみならず、水やその他の物質についても計算が可能になった。これらの研究成果は、ベルギーで開催された4th Int.Conf.on Computational Fluid Dynamics,2006、ならびに仙台で開催されたJoint 8th Int.Symp.Hydrothermal Reactions and 7th Int.Conf.Solvo-Thermal Reactions,2006で発表され、サンディエゴで開催される5th Joint ASME_JSME Fluids Engineering Conference,2007で発表する予定である。 本研究を終了するにあたり、凝固については、結果的にあまり進展が得られなかったが、一方では、高温・高圧環境における流動現象を数値計算する数値解法の開発については、予想以上の成果を上げることができた。さらに、本数値解法ではPROPATHに定義されている様々な物質、たとえば、窒素、メタン、ヘリウムなどについても応用することが可能である。各物質には、超臨界状態のみならず、常温・常圧や、極低温における熱物性も定義されていることから、極めて広範囲の温度・圧力条件における様々な物質の流動を数値計算できることが分かった。あいにく、本研究期間内においては、より詳細に検証には至らなかったが、申請中の次期科研費により、継続的に研究する予定である。
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Research Products
(6 results)