2006 Fiscal Year Annual Research Report
マルチエージェント方式による自己診断修復機能を有する電力システムの構成とその運用
Project/Area Number |
16360141
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
檜山 隆 熊本大学, 大学院自然科学研究科, 教授 (90040419)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
喜多 敏博 熊本大学, 総合情報基盤センター, 助教授 (20284739)
松木 純也 福井大学, 工学部, 教授 (90089110)
林 泰弘 福井大学, 工学部, 助教授 (40257209)
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Keywords | 電力工学 / システム工学 / エージェント / ネットワーク / 制御工学 / 電圧管理 / 安定度制御 / 遠隔調整 |
Research Abstract |
マルチエージェント方式を採用した電力システムの自己診断修復機能として、本研究では、安定度の実時間評価、複数の制御装置の連携による広域安定化制御、制御システムの遠隔診断方式、電圧状況の診断と管理方式などについて検証を進めてきた。提案する各種方式の有効性を検証するために、コンピュータネットワーク上に複数のパーソナルコンピュータを用いて電力システムの実時間シミュレータを構成し、実時間シミュレーションによりマルチエージェント方式による系統診断・系統管理などの有効性を検証した。通信方式としては、ファイル共有方式を採用した場合とTCP/IPプロトコルを採用した場合の二方式について比較検討し情報伝送遅延時間を無視できない場合にはTCP/IPプロトコルを採用することとした。マルチエージェント方式による自己診断修復機能としては、実時間安定度判別方式の有効性の検証、階層型制御システムによるコンピュータネットワーク上での通信障害発生時の対応、コンピュータネットワークを介した電力システム制御装置の制御パラメータの遠隔調整試験、ルールベースを用いた電圧・無効電力制御手法などについて、提案する方式の有効性を明らかにするとともに、過渡安定度、動態安定度のそれぞれに対応した安定度制御方式、ルールベースによる電圧管理方式、電力システム内に設置された制御システムの機能診断方式などを提案・検証し、電力システムにおける自己診断修復機能に関わる複数のプラットフォームを開発した。
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Research Products
(1 results)