2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16360164
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
松浦 祐司 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (10241530)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石 芸尉 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (90323063)
岩井 克全 仙台電波工業高等専門学校, 情報通信工学科, 助手 (10361130)
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Keywords | 中空ファイバ / 紫外レーザ / 軟X線光学素子 / エキシマレーザ / 真空紫外光源 |
Research Abstract |
本研究の目的は、VUV-軟X線という伝送路未開の領域を開拓し,可視-近赤外領域で一般的に使用されているガラス光ファイバのように,柔軟かつ高効率な伝送路を実現することである.その手法として,VUV-軟X線の波長の全域をほぼ完璧に透過する唯一の材料,「真空」をコアとする中空光ファイバについての研究を行う.本年度については以下の研究を行った. 1、真空紫外光用アルミニウム中空ファイバの低損失化 VUV領域においては,他の金属と比較してアルミニウムがきわめて高い反射率を示す.そこでMOCVD装置を用いて,平滑な表面をもつガラスキャピラリチューブの内面にアルミニウム薄膜を形成した中空ファイバを製作した. 2、1次元フォトニックバンドギャップを利用した中空ファイバ型伝送路の検討 真空紫外-軟X線領域における高効率伝送路を実現するもうひとつの方法として,中空コア部分を多層薄膜で囲んだファイバを用いることがあげられる.まず,本ファイバの伝送モード解析を電磁界方程式に基づく解析的手法およびビーム伝搬法およびFDTD法を用いて行い,その結果より,最適な多層膜構造の設計を行った.次に本構造のファイバを製作する方法として,樹脂もしくはガラスチューブの外面に多層薄膜を形成した後に,溶剤もしくは弗酸によってチューブを溶解・除去するという手法を用いることについて検討した. 3、軟X線伝送用金属薄膜内装中空ファイバ 上記ファイバと同様に,ガラスキャピラリチューブ内面に金属薄膜を形成することにより,軟X線用中空ファイバを構成することができる.ファイバによる伝送が必要とされている波長域について調査することにより,ターゲット域を決定し,その領域において最適となる材料を選択した.そのための各種調査を行った.
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Research Products
(3 results)