2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16360184
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
岡本 栄司 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 教授 (60242567)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 健 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 講師 (00349797)
繆 いん 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 助教授 (10302382)
|
Keywords | 暗号 / 公開鍵暗号系 / 鍵 / 署名 / 証明書 |
Research Abstract |
社会の情報化が進みつつあるが、それにつれて情報セキュリティの重要性が増している。情報セキュリティにおいて核となる技術の一つに暗号技術があり、現在多くの場面で用いられている。暗号には鍵が必要となるが、暗号の鍵には多種類の鍵が存在する。暗号そのもののレベルで言えば、共通鍵暗号系のワーク鍵、公開鍵暗号系の公開鍵、秘密鍵、ディジタル署名の署名鍵、検証鍵などがあり、システムレベルで言えば各公開鍵登録機関CA(Certificate Authority)が発行する公開鍵証明書などがある。これらの鍵の安全な保護は、暗号の安全性に直結するため、暗号管理上極めて重要である。しかしながら、実際には紛失は避けられないものである。地震やテロといったハザードによる場合や、ノートPCを落としたりしてそこに格納されていた署名鍵や証明書が消滅することもある。現状では、例えば、証明書が多数発行されている場合に、対応する秘密鍵を紛失すると暗号ファイルが読めなくなるばかりでなく、証明書の更新が必要となり、復帰に非常に手間がかかることになる。そこで、この課題を解決するため、暗号鍵紛失対策システムの研究を行った。 具体的には、鍵紛失対策システムの構築のため、つぎのような研究を行った。 ・楕円曲線上の高速演算処理プログラミング -基本となる楕円曲線上の演算を高速化した。通常の楕円曲線上の加減算や定数倍演算の高速化提案は多いが、Pairingの高速計算法は研究が始まったばかりである。Pairingの性質を利用して、処理効率の向上を図った。 ・鍵紛失対策プロトコルの提案 -秘密情報分散法とPairingを用いた鍵紛失対策プロトコルの提案を行った。
|
Research Products
(6 results)