2005 Fiscal Year Annual Research Report
無電源ROF(Radio on Fiber)アクセスシステムの研究
Project/Area Number |
16360187
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
三木 哲也 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (60272762)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中嶋 信生 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (70323889)
河野 勝泰 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (90017418)
來住 直人 電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (10195224)
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Keywords | 情報通信 / 無線アクセス / 光アクセス / 移動体通信 / 光通信 |
Research Abstract |
主な研究実績は、(1)従来の2GHz帯から20GHz帯に高周波化した場合の性能評価、(2)損失の大きい上り回線にヘテロダイン技術を適用した場合の評価、(3)光給電における光電変換の高効率化、(4)給電光によるラマン増幅の効果の評価、などである。 (1)2GHz帯と20GHz帯の比較については、EA外部変調器、PDを用い、双方の給電部に3スタブ形のインピーダンス整合回路を接続して、マッチングによる変換損失の低減を実験的に検討した。電気→光→電気変換損失は、2GHz帯で75dB、周波数の上昇に伴い増加し、20GHz帯で84dBとなった。変換損失は2→20GHzで9dB増であった。 (2)ヘテロダイン技術を適用については、2GHz帯の従来の実験系を用いて、バランス変調器を用いた周波数変換器を形成し、2.4GHzを400MHzに変換してEA変調器によって光変調し、伝送後に受信側で再び2.4GHzへ周波数変換する系の実験を行った。10MbpsのQAM信号を伝送した場合に、同一符号誤り率において最大16dBの利得が得られた。 (3)光電変換の高効率化について、現時点での最大効率13〜18%をさらに改良するには、最近脚光を浴びている希土類金属の強い蛍光を利用して、InGaAs中にSm^<2+>,Dy^<2+>,Eu^<2+>そしてTm^<2+>をドープし、蛍光体の波長変換特性(特許第3698215号「受光素子」)を利用して、光源(波長1.47μm)をInGaAs pin-PDの分光感度の高い1.5から1.7μmの広帯域長波長領域に変換し、その変換効率を上げようとする方法を試みた。理論的には15から50%の効率向上が見込まれることが分かった。 (4)ラマン増幅については、下り信号に対しては、差分利得は下り信号の場合よりも小さく、0.4dB程度に留まり、無線信号に対するパワーペナルティも3dB以下となった。長距離伝送の場合の給電光によるラマン増幅の効果は、下り信号に対してより効果的となることがわかった。
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Research Products
(7 results)