2005 Fiscal Year Annual Research Report
光CDMAを用いた次世代アクセスネットワーク用多重伝送技術の研究
Project/Area Number |
16360188
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
大柴 小枝子 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助教授 (90372599)
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Keywords | 光通信 / 光符号分割多重 / 光アクセスネットワーク |
Research Abstract |
光符号分割多重(Optical Code Division Multiplexing ; OCDM)方式は,送信側と受信側で固有の符号を用いることで複数の信号を同一波長帯で多重する方式である。これにより信号帯域をより効率よく分割することができ,通信セキュリティを高めることができる。 本年度は100以上の符号数が可能なコード方式や雑音除去に関する検討を行った。光符号伝送方式として位相符号器にSuper Structured Fiber Bragg Grating(SSFBG)を用いたOCDM伝送系では、位相符号方式を用いることで、チップ数に対応した符号数が実現可能となる。そこで、127チップのSSFBG符号器の試作を行った。その結果、ほぼ理論どおりの相関特性を実現することができた。さらに、光源波長とSSFBG反射中心波長との差が伝送特性に与える影響については,光源波長の精度は1nmで,現在の伝送系で代表的な高密度波長分割多重に比べて約十倍の波長許容度があることがわかった。また,光源のパルス幅が伝送特性に与える影響についても確認した。 また、ユーザ/サービスにフレキシブルに帯域を割り当てるための光コード制御技術について検討を行た。ユーザやサービスごとに異なる信号レートやフォーマットを用いていることから、それらを光符号によってラベル処理を行うことで分類する。この方式によって、光アクセスシステムでは、映像・音声・データなどのサービス多重を実現することが可能になる。ここでは、光ラベルに適した新しい符号方式として、時間-スペクトル変調方式を提案しシミュレーションと実験の両面から検討した。その結果、10000以上の組み合わせで、しきい値3dB以上のラベル認識が可能であることを確認した。
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Research Products
(5 results)