2004 Fiscal Year Annual Research Report
MIMOブロック符号化高速無線LANチップの開発とユビキタスネットワークへの応用
Project/Area Number |
16360190
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
尾知 博 九州工業大学, 情報工学部, 教授 (50185617)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大野 修一 広島大学, 工学研究科, 助教授 (70273919)
|
Keywords | MIMO / STBC / 時空間符号化 / RTL設計 |
Research Abstract |
平成16年度の研究実施計画は、「100Mbpsのスループットを満足する2×1あるいは4×1MIMO-ブロック時空間符号化STBCシステムのアルゴリズム・アーキテクチャ設計およびIPのRTL設計」である。ターゲットとする通信規格は、当面は市場を考えてIEEE802.11a無線LANとする。スループット100Mbpsとするため、プリアンブルやMAC層など一部のプロトコルは変更して使用する。 上記の研究実施計画に対し、以下の成果が得られた。 1.MIMO-STBCシステムのアルゴリズム開発 まず、MIMOシステムで重要となる低SNR環境での動作を保障させるため、新たにフレーム同期回路のアルゴリズムを開発した。本成果は学会発表だけでなく特許出願も行った。 さらに、同様に低SNR環境およびレイリーフェージング環境での動作を保障させるため、新たにプリアンブル挿入間隔に関する理論解析を行った。 2.MIMO-STBCシステムのアーキテクチャ設計 MIMOシステムにおける、・PAPRの低減方法、・干渉キャンセラの演算量削減方法、・チャネル推定方法に関するシミュレーションおよび新しいアーキテクチャの設計を行った。成果は、学会発表済みである。 3.MIMO-STBCシステムのRTL設計 1項で検討したMIMO-STBC向けフレーム同期回路に関してハードウェア記述言語を用いたRTL設計を行い、論理シミュレーション(現有備品)を実施した。なお、備品として購入予定であったSystemC系コンパイラは、SystemC言語のSW/HW協調設計検証ツールとしての開発が遅れているため導入せずに、Verilog言語で行った。
|
Research Products
(13 results)