Research Abstract |
本年度の研究では,非線形補助関数を用いるホモトピー法の開発,可変利得ニュートン法の開発,パス追跡回路の開発,擬似過渡解析法の開発,各種ホモトピー法のSPICEへの実装などで成果があった.(発表論文:論文誌3件,国際会議2件,国内会議6件.) (1)新ホモトピー関数に関する研究として,非線形補助関数を用いるホモトピー法を開発してIEICE英文誌に論文発表July2005.また,可変利得ニュートン法を開発して,国内会議(回路とシステム軽井沢ワークショップ2005)に発表2005年4月.また,国際会議(ISCAS2005)に発表May 2005.IEICE英文誌に論文発表Oct. 2005,更に,SPICEへの実装法についてIEICE研究会に発表2005年9月(2回) (2)既存の回路シミュレータを用いてホモトピー法を容易に実現する手段であるパス追跡回路を開発して,国際会議(ISCAS2005)に発表May 2005,更に,IEICE英文誌に論文発表April 2005. (3)ホモトピー法の研究と並行して,ホモトピー法と類似の性質をもつ擬似過渡解析法について従来の研究をレビューし,その最大の欠点を克服するアルゴリズム(大域的収束性をもつ擬似過渡解析法)を開発し,IEICE九州支部学生講演会発表2005年9月,同研究会に発表2005年11月,2006年1月,ISCAS2006と回路とシステム軽井沢ワークショップ2006に採録. (4)既存の回路シミュレータSPICE3F5に上記アルゴリズムを含む従来の主要なホモトピー法を実装して,比較検討しその有効性を検証している.
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