2005 Fiscal Year Annual Research Report
ユビキタスNW時代の複雑性と融通性に対処する新たなソフトウェア基盤の構築
Project/Area Number |
16360196
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Research Institution | National Institute of Informatics |
Principal Investigator |
丸山 勝巳 国立情報学研究所, ソフトウェア研究系, 教授 (60280533)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
児玉 和也 国立情報学研究所, 実証研究センター, 助教授 (80321579)
日高 宗一郎 国立情報学研究所, 情報基盤研究系, 助手 (70321578)
橋爪 宏達 国立情報学研究所, 情報メディア研究系, 教授 (40172853)
計 宇生 国立情報学研究所, ソフトウェア研究系, 助教授 (80225333)
日比野 靖 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (10251969)
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Keywords | マイクロカーネル / 仮想マシン / 分散処理 / コンポーネント |
Research Abstract |
一般に制御系システムは、効率化のために一枚岩のカーネルコードとして構成されている。このためプログラム開発は非常に高度のスキルを要し、システム開発のネックになっている。本研究では、分散ソフトウェアバスを実現して、従来カーネル空間にあったプログラムのコンポーネント化して保護されたユーザ空間化することで、プログラム開発の容易化と信頼性向上を進めている。 (1)L4マイクロカーネルを用いた分散ソフトウェアバス:以下の検討を進めた。 本分散ソフトウェアバスは、マイクロカーネルと仮想マシンの両機能を提供する。両機能はかなりの部分が共通なので、マイクロカーネルに小さな機能追加をするだけで仮想マシンも実現出来る。 ・制御システムに要求される各サービスは、マイクロカーネル上のユーザモードタスクとして実現できる。これにより、プログラム開発の容易化、対障害性強化が行なえる。 ・仮想マシン機能を用いて、既存プログラムを走らせる。例えば、開発のやっかいなデバイスドライバは、TRONと既存デバイスドライバを流用することを可能とする。 ・両機能は、L4マイクロカーネルの通信機能により効率も融通性も高く、連携処理を行なえる。 (2)移動に対してもサービス継続可能なリモートデバイスアクセス機構 ユーザが計算機やデバイスを持ち歩きながら、他の計算機と連携処理を行なえるソフトウェアを検討し、試作を行なった。計算機間の通信や、移動時のコネクション切換えの機能をユーザランドのプログラムとして実装することにより、開発の容易化と拡張性を達成した。
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Research Products
(3 results)