2004 Fiscal Year Annual Research Report
ユビキタス情報環境のためのアドホック光通信型三次元センサ網
Project/Area Number |
16360203
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
佐藤 宏介 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 教授 (90187188)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日浦 慎作 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助教授 (40314405)
金谷 一朗 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助手 (50314555)
堀井 千夏 摂南大学, 経営情報学部, 講師 (00273863)
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Keywords | センサネットワーク / アドホックネットワーク / 三次元位置同定 / センサノード / ネットワークセンシング / 光空間通信 |
Research Abstract |
集中制御されたテレメトリ・センサ群ではなく、センサ自体が近距離無線通信機能とデータルーティング機能を備え、自律的に計測ネットワークを環境中で構成する知能センサにアドホックセンサネットワークがある。そこで、ユビキタスコンピューティング用途の三次元位置計測機能、特に室内でcm単位の精度を有した三次元位置計測の手法を研究した。光投影と画像処理を利用した三次元計測技術を超小型CMOSカメラを市販の小型センサノードに組み込み、第一回のNetworked Sensing Systems国際シンポジウムで、アドホックセンサネットワークに画像計測原理に基づく自律的な位置計測機能を付加したシステムを世界に先駆けて実装し、この研究分野に先鞭をつけた。 今年度実施した研究項目は、(1)アドホック無線ネットワークにおける位置情報の取得アルゴリズムと(2)位置データのノード間交換プロトコルを設計、(3)光空間通信の概念設計となり、(1)と(2)はそれぞれ実機に実装し実証実験を行った。 (1)では、位置計測機能につき基本方式の確立を目指すため、小型センサノードMOTE(U.C.Berkeley校のSMART DUSTプロジェクトの成果)に、PHSのアクセサリとして開発された2線シリアル通信可能な超小型CMOSイメージセンサ(97×72画素)を組み込み、電子的に点滅制御,可能なLED光源を付与することで、当初計画通りのセンサノードが実現できた。(2)では、点光源型、星形光源型、アレイ光源型等の画像処理型センサノードの概念モデル化を行い、(3)に関しては、従来のアドホックセンサネットワークが微弱無線通信を仮定していたのに対し、光空間通信に基づくアドホックネットワークを構築すべき、超小型画像認識ボード(ルネサス北日本セミコンダクタ製SVP-330)の画像処理機能の評価を行った。
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Research Products
(4 results)