2005 Fiscal Year Annual Research Report
分子認識機能を有するインテリジェント匂いおよび味センサシステムの開発とその応用
Project/Area Number |
16360208
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
南戸 秀仁 金沢工業大学, 工学部, 教授 (30133466)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
草野 英二 金沢工業大学, 環境・建築学部, 教授 (00278095)
竹井 義法 金沢工業大学, 工学部, 講師 (30350755)
山ノ口 崇 金沢工業大学, 工学部, 研究員 (30410286)
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Keywords | 匂いセンサシステム / 分子認識膜 / 濃縮管 / プラズマCVD / 感性 |
Research Abstract |
センサ技術は、情報処理や情報伝達技術の発展に比べて著しく遅れており、技術の差は広がる一方である。特に、人間の五感に相当するセンサの中で、嗅覚および味覚に相当する匂いおよび味センサの研究が著しく遅れており、種々の化学物質の集まりである「匂い」や「味」を客観的に認識・検知でき、かつ情報システムに直結できるようなインテリジェントで多機能な「匂いおよび味センサシステム」の構築が急務である。さらに、両センサの融合により、人間の嗅覚と味覚によりもたらされる「感性」を計測し、定量評価する技術の確立が、生理学などの学術分野および食品科学を始めとする多くの工業分野から望まれている。本研究は、このような背景のもと、「感性」の計測に応用可能なインテリジェント匂いおよび味センサシステムの実現を目指し行なわれるものである。 本年度は、以下の成果を挙げることができた。 (1)味センサシステムの構築を目指し、センサの機能設計を行い、味センサシステムを試作した。特に基本味(酸味、塩味、苦味、甘味およびうま味)をある程度選択的に計測できるセンサを準備し、その基本特性を評価した。 (2)またセンサアレイの応答パターンの解析法として、主成分分析法およびシステム同定法が有力であることを明らかに出来た。 (3)また、匂い及び味センサシステムの応用ターゲットとして、「日本酒」の感性量である甘辛口の評価を行い、センサシステムが有効であることを明らかに出来た。
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Research Products
(4 results)