2005 Fiscal Year Annual Research Report
安全と環境と経済性との調和を考慮した都市内鋼・複合橋梁の再生と創造
Project/Area Number |
16360232
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
北田 俊行 大阪市立大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30029334)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
頭井 洋 摂南大学, 工学部, 教授 (30236062)
松村 政秀 大阪市立大学, 大学院・工学研究科, 講師 (60315976)
川谷 充郎 神戸大学, 工学部, 教授 (00029357)
杉浦 邦征 京都大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (70216307)
栗田 章光 大阪工業大学, 工学部, 教授 (90121798)
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Keywords | 維持管理 / 補修・補強 / 耐震 / 耐風 / 橋梁環境 |
Research Abstract |
限られた公共投資の中で,安全性と周辺環境に及ぼす影響を十分に配慮しつつ,既に供用されている道路交通網の機能を維持・更新する必要がある.したがって,道路交通網を構成する構造物の寿命予測,維持管理手法などの再生技術(補修・補強・機能充技術),および架け替え・追加新設などの創造技術の確立が強く求められている. そこで,本研究では,道路交通網を担う都市内の鋼橋・複合橋梁を対象として,安全,環境,および経済性の調和を考慮した鋼橋・複合橋梁のための再生技術,および追加創造技術に関するコアとなる応用的技術を抽出することを目的として,以下の6項目に着目した検討を実施した,さらに,本研究で得られた成果を広く公開し,橋梁技術の発展に資するためのWEBを介した情報発信も検討している. (1)維持管理技術:既存橋梁の構造解析用のインプットデータを作成し,そのためのシステムの完成度を高めた.また,炭素繊維シートを用いた補強を兼ねた電気防食技術の実構造物への適用性を検討した. (2)合理的で経済的な橋梁再生技術:交通荷重下で適用可能な架け替え,補修・補強技術を提案し,実橋梁レベルの構造物に対する適用可能性を評価した. (3)耐震性向上技術:高架橋システムを対象とした耐震構造の開発,耐震性能評価方法を提示し,合理的な耐震構造の構築に必要な条件を抽出するとともに,地震に強い高架橋のための資料を作成した. (4)耐風性向上技術:各種橋梁付属構造物の耐風性状を評価した. (5)橋梁環境の改善:振動・騒音および景観に対する改善・緩和手法を提案するとともに,現状の問題点をとりまとめ安全・環境・経済性を考慮した振動改善および景観改善のための参考資料としてとりまとめた.また,橋梁と隣接するビルを含む振動解析プログラム開発に向けた基礎検討を行った. (6)事例データベース,エキスパートの構築;(1)〜(5)で得た成果のデータベース化について検討を行った.
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Research Products
(6 results)