2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16360247
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
江頭 進治 立命館大学, 理工学部, 教授 (00027286)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮本 邦明 筑波大学, 農林工学系, 教授 (00263492)
伊藤 隆郭 立命館大学, 理工学部, 講師 (80334035)
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Keywords | 土砂流出予測法 / 土砂流出 / 降雨流出 / 山腹崩壊 / 土石流 / 流砂 / 河床変動 / 流域土砂管理 |
Research Abstract |
当該テーマを推進するため、次の3つの課題を設け、水理実験、資料解析およびシミュレーションに基づいて、これらの研究を推進している。 1.河道・渓床堆積物の形成に関するタイミングおよび形成に伴う粒度分布構造の予測法 2.人工構造物による流砂現象の変形過程の評価法 3.土砂流出予測システムと予測法の開発 課題1については、山腹崩壊が降雨表面流の形成と密接に関係していることに着目し、まず、山腹斜面における表面流の形成面積率と連続降雨時間との積の形で表現される特性時間を定義した。ついで、特性時間、降雨開始からの時間、および崩壊個数密度を用いて崩壊発生のタイミングを表現し、その一般化に努めている。 課題2については、不透過型の砂防ダムによる流砂の変形に着目した。まず、ダム高、元河床の勾配、堆砂勾配および流砂濃度を用いて、可能土砂調節容量を定義した。これを用いてダムへの供給土砂量と流出土砂量を無次元化すれば、無次元土砂調節量をパラメータとして無次元流出土砂量がほぼ一般的に評価できることが判明しつつある。これは水理実験と数値シミュレーションによって確かめられている。 課題3については、研究代表者が開発した土砂流出予測モデルに対して、課題1の成果を用いて河道堆積物の生成モデルを導入した。さらに、十津川上流の旭ダム流域に二つのモデルを適用して土砂流出予測を行った。これらによれば、古いモデルではアーマーコートが発達し過ぎるような結果が得られていたが、新しいモデルでは、この点が改良されている。
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Research Products
(2 results)