2004 Fiscal Year Annual Research Report
十年にわたる全球陸面エネルギー水収支データセットの構築とその検証解析
Project/Area Number |
16360249
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
沖 大幹 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (50221148)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鬼頭 昭雄 気象庁, 気象研究所・気候研究部, 室長(研究職) (50354452)
喜連川 優 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (40161509)
増田 耕一 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球環境フロンティア研究センター, 研究員 (30181647)
田中 賢治 京都大学, 防災研究所, 助手 (30283625)
鼎 信次郎 総合地球環境学研究所, 研究部, 助教授 (20313108)
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Keywords | 陸面過程モデル / 全球土壌水分プロジェクト / データアーカイブ / 地球水循環 / 土壌水分 / 河川流量 / 河川流路網 / 陸面同化 |
Research Abstract |
本研究では、地球大気環境の変動に大きく影響を与える陸面過程についてより深く知るために、全球かつ10年間の水とエネルギーの収支を複数の陸面植生水文数値モデル(LSM)と大気外力を用いて推定する。今年度推進したことは以下の通りである。 1.大気外力の再整備:増田・本谷が担当。既に行われたベースライン実験用大気外力データの不備が発見されたため、米COLA(Center for Ocean, Land, and Atmosphere)と共同でその改良を急ぎ、修正版ベースライン実験用大気外力データを作成した。 2.LSM開発の推進:MRI-SiBを保坂・鬼頭が、MATSIROを鼎が、SiBUCを田中が、それぞれ開発・改良を進め、GSWP2実験を行ったとともに、後に述べるいくつかの会合において、それらの特徴及び問題点について発表した。 3.データ管理センターの構築:生駒・喜連川が中心となり、最新のウェブ技術・データアーカイブ/マイニング技術を駆使した相互比較データセンター(ICC:Inter-comparison Center)、及び膨大なGSWP関連データの効率的な配布のためのDDC(Data Distribution Center)の構築を行った。これらは、現在はGSWP2の関係者のみに利用を限定しているが、国際的な高い評価を受けている。今後、展開しだいで一般公開も考えていく。 4.国際会議の開催:9月に京都にてGSWP2ワークショップ(総勢40名程度)、1月にAMS(アメリカ気象学会)においてGSWP2セッション(総勢30名程度)、1月に京都にてLSM開発ワークショップ(総勢50名程度)、をそれぞれ開催した。それぞれの詳細は省略するが、どの会議も本来の意味での『ワークショップ』となるよう、最先端研究の『実行者』を世界各国から招くとともに、国内を中心とした若手研究者の参加、及び韓国・中国など近隣諸外国からの研究者の参加を呼びかけることにより、研究を進める上で非常に質の高い議論ができ、研究推進の方向性決定に大いに役立った。
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Research Products
(6 results)