2004 Fiscal Year Annual Research Report
路面舗装特性の工夫による自転車歩行者道路の改善方策
Project/Area Number |
16360257
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
山中 英生 徳島大学, 工学部, 教授 (20166755)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
入谷 忠光 徳島大学, 工学部, 教授 (60035813)
滑川 進 徳島大学, 工学部, 講師 (40332811)
三宅 正弘 徳島大学, 工学部, 助手 (50335783)
三谷 哲雄 流通科学大学, 情報学部, 助教授 (80289115)
南部 匡史 高知大学, 学術情報処理センター, 助手 (60380309)
松原 淳 オリエンタルコンサルタンツ, プロジェクトディレクター
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Keywords | 自転車・歩行者道路 / 舗装 / 路面振動特性 / 車いす利用者 / 通行区分 |
Research Abstract |
自転車歩行者道路等における、特に、自転車、歩行者、車いすの路面振動に対する選好特性の違いに着目して、空間利用ルール遵守を向上させる効果をもった舗装組み合わせパターンを開発することを目的としている。このため初年度は振動計測の基礎開発と,多様な舗装路面の抽出とその路面性状と体感評価調査を進めた. (1)多様な舗装路面の抽出 自歩道等で持いられている舗装方法について,その種別を分類し,施工実績を分析する.これをもとにして,徳島市,高松市,松山市において,路面性状の異なる多様な自歩道のサンプルとして16路線を抽出した. (2)振動特性・体感特性調査 上記の路線について,歩行,自転車,車いすの通行方法時の体感を被験者により調査した.被験者には高齢者を含む被験者10名を雇用し,全路線を同一被験者で調査し、体感評価には,路面状態に対する感性値,通行快適性に関する感性値,総合的な感性値を質問形式で調査した. (3)路面性状調査、振動調査 上記の16路線について,轍掘れ調査用に開発された軽便な路面プロファイル計(製品名DAM)を用いて,路面性状を詳細に計測した。また、自転車、車椅子の振動を小型振動計で測定するとともに、JIS7760-2による全身振動評価に基づく振動レベル評価を行った。 (4)主体別の体感特性の特徴分析 上記で計測した,路面性状周波数特性,走行振動の周波数特性,走行方法別体感評価の関連性分析を行い,体感評価の要因を把握した.特に走行速度および自転車・車いすの交通具の相違によって,体感評価を左右する振動特性の1/3オクターブバンド周波数帯を分析した。この結果、車椅子、自転車とも4Hzから15Hzの振動に影響をうけていることがわかった。自転車にとって4Hz程度の振動を与える自転車には不快な舗装を想定すると、速度が約1/4以下の車椅子には1HZ未満の周波数となり、速度低下による振動レベルの低下とあいまって、車椅子には不快さを与えないことが期待できる。こうした舗装方法を開発して、利用者の体感を評価する必要があることが判明した。
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Research Products
(4 results)