2006 Fiscal Year Annual Research Report
双方向災害対応ネットワークによる災害情報インテグレーション
Project/Area Number |
16360274
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
飛田 潤 名古屋大学, 大学院環境学研究科, 助教授 (90217521)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福和 伸夫 名古屋大学, 大学院環境学研究科, 教授 (20238520)
鈴木 康弘 名古屋大学, 大学院環境学研究科, 教授 (70222065)
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Keywords | 災害情報 / ポータルサイト / ウェブGIS / ハザードマップ / 耐震化 / 家具転倒 / eラーニング / ワークショップ |
Research Abstract |
本研究では、地域の災害や防災に関連した多岐にわたる情報を、行政、住民、技術者、研究者などが収集・整理・共有・発信・利用するための枠組みを検討し、実際的なシステムやそれを用いた地域防災活動、そのための拠点構築などを検討する。これを災害情報インテグレーションと呼ぶ。昨年度までに高解像度ウェブGISをベースとした双方向オンライン防災情報システムに関する検討を行い、地域住民の参加も含めた災害・防災情報のプラットフォームが構築されつつある。今年度はシステム要素やインターフェイス、コンテンツの開発を継続し、地域で有効に活用できる災害情報のあり方の検討を進め、研究のまとめを行った。 住民が地域防災情報を効率的に収集して地域の防災マップを作成する機能、自然言語入力によるeラーニング、WebLogやWikiとWebGISの連携による地域住民のための自発的地域情報構築の機能など、双方向災害情報システムとして活用しうる要素技術の開発を行った。また、災害・防災情報ポータルシステムとして、多岐にわたるコンテンツの収集・整理、利用者や利用目的に応じたインターフェイスの検討などを行った。これらも含めて、構築してきた一連のシステム群について、地域住民の防災意識啓発、知識伝達や情報収集、そして自発的な防災活動の推進をサポートすることを目的として有機的に統合し、さらに関連する防災教材なども統合して、「地域防災力向上シミュレータ」としてまとめた。 以上のシステムについて、地域防災ワークショップで利用テストを行い、システム構成やインターフェイスに関するテストを行うとともに、その効果を検証した。専門家が提供する高解像度のハザードマップに基づいて、自分自身の地震ハザードに気づき、その理由を理解し、さらに自発的な行動に結びつけるために有効であることが示された。また高齢者なども配慮して、グループ利用の促進法も検討した。
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Research Products
(6 results)