2005 Fiscal Year Annual Research Report
日本大学生産工学部5号館解体・新5号館竣工に伴う微破壊試験の適用と耐久性
Project/Area Number |
16360282
|
Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
湯淺 昇 日本大学, 生産工学部, 助教授 (00230607)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松井 勇 日本大学, 生産工学部, 教授 (00059982)
師橋 憲貴 日本大学, 生産工学部, 助手 (90220110)
青木 孝義 名古屋市立大学, 大学院・芸術工学研究科, 助教授 (10202467)
濱崎 仁 独立行政法人建築研究所, 材料研究グループ, 主任研究員 (30370703)
|
Keywords | コンクリート / 解体 / 暴露試験 / 構造強度 / 振動モード / 非破壊試験 / 調査 |
Research Abstract |
本年度の研究実績は下記の通りである。 1.材料試験として、新5号館竣工にあわせた、(1)使用セメント(普通ポルトランドセメント、エコセメント)、(2)水セメント比(30、40、60、80%)、(3)乾燥開始材齢(1、3、7、28日)の異なる暴露試験を開始した。なお、遠距離地域における暴露試験に対応するため、遠隔操作及びデータ送受信システムの構築についても研究した。 2.採取したコアについて強度試験、耐久性試験(中性化促進試験、凍結融解試験)を実施し、劣化メカニズムを検討するとともに、解体時に行った非破壊試験・微破壊試験との関係を考察した。また、これらの結果に関連して、実験室実験で非破壊試験・微破壊試験による測定値と各種コンクリートの品質との関係づけを行った。 3.対象構造物の打ち放しコンクリート外壁から採取した生物を培養分析し、同定を行い、考察した。 4.解体時に採取した梁2本について、曲げ試験を行い、破壊モード等から実構造物における構造耐力の現状を考察した。付着破壊による破壊モードとなり、現場施工の部材の構造の実体を浮き彫りにした。 5.コア・ハツリなどの作業の程度に対応して数度にわたり測定した常時微動に基づき、対象鉄筋コンクリート建築物の振動モードの同定を行い考察した。荷物移動による重量軽減の効果が大きく、コア・ハツリの作業の影響が表れていない。今後の研究方法・調査方法への提言とした。 以上の研究を遂行してきたが、そのとりまとめでは、遅れが生じている。得られた各種測定値については、相互の関係を明らかにし、全体的を有機的につなげる作業、考察をこの1年積極的に行い、審査機構のある学協会へ論文投稿を行う予定である。
|
Research Products
(13 results)
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
[Journal Article] "Dynamic Identification of the RC Building No.5 of College of Industrial Technology Nihon University2005
Author(s)
T.Aoki, N.Yuasa, D.Sabia, D.Rivella, H.Muto
-
Journal Title
Proc. of the 10th International Conference on Civil, Structural and Environmental Engineering Computing, Rome, Italy, B H V Topping Ed., Civil Comp Press, Stirling, United Kingdom, Paper 246
Pages: 1-14