2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16360307
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
安田 孝 摂南大学, 工学部, 教授 (60029220)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 淳一 大阪市立大学, 大学院, 教授 (40244652)
宇杉 和夫 日本大学, 理工学部, 助教授 (80096776)
木多 道宏 大阪大学, 大学院, 助教授 (90252593)
木多 彩子 摂南大学, 工学部, 助教授 (90330357)
石丸 紀興 広島国際大学, 社会環境科学部, 教授 (20034366)
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Keywords | 都市計画 / 再建プラン / 都市整備 / 日英比較 / 時代背景 |
Research Abstract |
本年度は前年度から引きつづき、岡山の戦災復興都市計画について補足調査を実施し、第12回の国際都市計画史学会(インドのニューデリーで12月に開催された)で報告するとともに、ラッチェンズの都市計画について現地概要調査を実施した。 また、イギリスの都市再建については主としてロンドンやエジンバラの再建プランについて全体的な検討をおこない、アバークロンビィについては9月の建藻学会大会で発表し、ロンドン全体については10月に開催された日本都市学会大会において報告した。 さらに8月下旬にはロンドン、サザンプトン、バーミンガム、ブリストルの現地調査を実施し、ドックランドを主とする再建・復興状況について確認をおこなった。とくにサザンプトンはコベントリーと同じく、被災した教会建築が現地保存されていると考えられるが、戦災を強調せず、都心部の整備を進めている印象をうけた。 1940年代のイギリス再建プランでは、アバークロンビィの活躍が重要であり、ロンドンやエジンバラを主とする検討では彼の都市計画思想に焦点があるが、対照的都市計画家としてマックス・ロックの再建プランについての研究を進めている。 また、日本の戦災復興については富山市、岡崎市を事例として計画風土の特徴を考察しつつ、さらに長岡市と高知市の補足現地調査を3月中に実施し、一方で研究全体としてのまとめを進めている。 1940年代を主とするイギリスの都市計画と再建プラン策定の動向と、20世紀末からの日本の都市計画や災害復興計画の策定動向では、時代背景の差異が大きいが、都市像の明確化やコミュニティ計画の重視など、イギリスの再建プランを参考にすべき課題は多いと考える。
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Research Products
(4 results)