2004 Fiscal Year Annual Research Report
溶液プロセスによるセラミックスナノ複合体の直接作製
Project/Area Number |
16360323
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
吉村 昌弘 東京工業大学, 応用セラミックス研究所, 教授 (10016826)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 友亮 東京工業大学, 応用セラミックス研究所, 助手 (30345392)
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Keywords | ナノ粒子 / ソフトプロセス / セラミックス / 溶液プロセス / ナノカーボン / 微粒子 / 低環境負荷 / 無機材料 |
Research Abstract |
金属内包カーボンナノカプセル: 現在までは出力100W未満・出力インピーダンス50Ω固定の小規模な電源装置を用いて研究を行ってきており、金属内包カーボンナノカプセルの合成可能量は数十ミリグラム程度であった。本研究課題の進行により、(1)有機溶媒中に効率よく高周波電力を消費させるため出力インピーダンスを自在に変化することのできるインピーダンス変換装置の開発・導入を行い、(2)電源装置の高出力化を行った。現在、鉄及びニッケル系の金属内包カーボンナノカプセルを大量作製(磁気特性など各種特性試験が可能になる数百ミリグラムから数グラム単位)に成功すると同時に、磁気特性測定を行っている最中である。溶媒を今までのエタノールからメタノールに変更することにより、生成物中に含まれる金属内包カーボンナノセルの含有量が飛躍的に向上することも新たに発見された。現在反応条件が生成するナノ粒子の粒径・形状・磁気特性に与える影響を検討中であり、平成17年度の実施計画の通り超音波装置および連続式反応装置の開発準備を併せて行っている。 ナノハイブリッド光触媒など高機能触媒の作製: 水溶性チタン化合物を用いた水熱合成法により、TiO2/カーボン複合材料の作製を行った。この化合物に関しての光触媒特性が未知であったため、メチレンブルー酸化型触媒活性測定装置を開発し、それにより作製したTiO2/カーボン複合材料の紫外線領域における光触媒活性を測定した。その結果から、単体のTiO2以上の活性を作製した複合体が示すことが明らかになった。
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Research Products
(3 results)