2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16360410
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
飯島 信司 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (00168056)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三宅 克英 名古屋大学, エコトピア科学研究機構, 助教授 (90252254)
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Keywords | インテグレーション / RNAガンウイルス / 人工ウイルス / 遺伝子治療 / 核移行 |
Research Abstract |
人工ウイルスのコンポーネントとして用いるプレインテグレーション複合体(PIC)を、モロニー白血病ウイルスを感染させたHeLa細胞より調製した。ショ糖密度勾配超遠心によりPICを分画し,サザンブロッティング及びφx174DNAを基質としたin vitroのDNA挿入活性測定によりPICフラクションを同定した。HIVではPICに宿主細胞由来のINI-1,PMLタンパク質が結合していると報告されているため、精製フラクションについて、INI-1,PML,さらに染色体リモデリング因子であるBRM, BRG1の結合を検討したが、これらはいずれも存在しなかった。そこでINI-1,PMLの遺伝子をクローン化し発現ベクターを作製し、すでにクローン化してあるBRG1とともに293FT, HeLa, c33Aなどでこれらを発現させ、モロニー白血病ウイルスの感染効率をFACSにより調べた。これらのタンパクの過剰発現により感染効率に大きな差はみられなかった。これらよりHIVと違いモロニー白血病ウイルスの感染にはINI-1が必要ないと考えられた。現在PICの同定を確実にするため抗モロニー白血病ウイルスインテグラーゼ抗体を取得している。 一方、モロニー白血病ウイルスcDNAの核への取り込みにはPICの構成成分としても報告されているBAFが必要でないかと考え、この遺伝子をクローン化し、さらに細胞内局在性を調べやすくするためGFPとの融合タンパクとして発現させた。このタンパクを用いBAFが分裂中期に核に局在することを確認した。
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