2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16360422
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
山崎 伸彦 九州大学, 工学研究院, 教授 (70166635)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
猪口 雄三 九州大学, 工学研究院, 助手 (30274509)
難波 昌伸 崇城大学, 工学部, 教授 (50037735)
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Keywords | ファン騒音 / アクティブコントロール / カットオフ / トーンノイズ |
Research Abstract |
ファン騒音のアクティブコントロール(能動制御)を行うための下準備として、既存の軸流ファン試験装置の改造(ファンを駆動するモータの更新と、ウェークジェネレータの設置)、および、制御系の構築を行った。 ウェークジェネレータとは、空間的な非一様性を伴ってエンジンに流入する空気流(ガスト)を試験装置内で模擬的に発生させる装置である。ウェークジェネレータ下流の速度分布を測定したところ、ウェークジェネレータによる速度欠損は、予期していた距離よりもかなり短い距離で粘性によって消えており、意図した速度欠損をファン動翼(ロータ)に与えて模擬騒音を発生させるためには、ウェークジェネレータとロータの距離を近く取る必要のあることが分かった。この改良を行った後、ガスト・ロータの干渉音を測定したところ、装置がほぼ理論予測どおりの模擬騒音を発生できていることを確認できた。 こうして模擬的に発生させたガスト・ロータ干渉音を打ち消すための制御系として種々のデバイスを検討した結果、FPGA(Field Programmable Gate Array)と呼ばれる比較的新しい世代の電子デバイスを用いれば、従来アクティブコントロールでよく使われてきたDSP(Digital Signal Processor)よりも柔軟性に富んだリアルタイム制御系を作ることができると分かり、本研究に応用することとした。FPGA回路の設計のためLabVIEWと呼ばれるソフトウェアを新たに導入し、基本的な制御ロジックを組み上げることに成功した。(643文宇)
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