2006 Fiscal Year Annual Research Report
人工電流源海底電磁探査法による海底下メタンハイドレートの探査と資源量推定
Project/Area Number |
16360449
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
渡辺 俊樹 名古屋大学, 環境学研究科, 助教授 (50210935)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島 伸和 神戸大学, 内海域環境教育研究センター, 助教授 (30270862)
三ケ田 均 京都大学, 工学研究科, 助教授 (10239197)
真田 佳典 海洋研究開発機構, 地球深部探査センター, スタッフ (70362449)
後藤 忠徳 海洋研究開発機構, 地球内部変動研究センター, 研究員 (90303685)
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Keywords | 海底電磁探査 / 海底電気探査 / メタンハイドレート / 曳航型電気探査装置 / Magnetmetric法 / Magnetotelluric法 / OBEM |
Research Abstract |
本年度の研究成果は以下の通り。 KY06-02航海において、東海沖で得られた曳航型海底電気探査データの解析を実施した。この海域ではJOGMECによる基礎試錐によって、海底面直下から数百mの深さまで連続的に電気検層がなされている。海底電気探査データのインバージョン結果と電気検層結果を比較したところ、海底直下から海底電気探査の最大探査深度(深さ100m)まで両者は概ねよい一致を示した。KY05-08航海(日本海新潟沖)の電気探査データの解析結果と今回の解析結果から、海底電気探査の有効性が確かめられた。 MMR法の探査によって人工的に作られる磁場を算出する3次元フォワードプログラムを開発し、任意の3次元比抵抗構造体により生じる異常磁場が計算できるようになった。このプログラムの精度の検証を行った。さらに、このプログラムを使用することで、比抵抗異常物体と鉛直双極子電流との位置関係で、観測される異常磁場がどのように変化するのかを系統的に調べた。現在、このプログラムを日本海新潟沖の調査データに適応し、3次元高比抵抗構造体の推定を試みている。これまでのところ、調査海域の西部に誘導磁場の低振幅異常が見られ、この部分は周囲よりも高比抵抗であることが推定されている。この地点ではハイドレートの存在が観察されており、高比抵抗の範囲が限られていることからハイドレートが局在していることを示唆していると考えられる。 解析対象の等方性、異方性によらず安定してTMモード内の2軸方向の比抵抗構造を独立に求めるMT法異方性インバージョン手法を開発した。数値実験により本手法の有効性が示された。また、テストデータとして三陸沖の地震発生帯域で取得された実データに適用したところ、特筆すべき異方性は検出されなかったが、等方性インバージョン解析の結果よりも観測データをよりよく説明するモデルを得ることができた。
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Research Products
(1 results)