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2005 Fiscal Year Annual Research Report

分裂酵母染色体異数性の不安定化メカニズム

Research Project

Project/Area Number 16370083
Research InstitutionKazusa DNA Research Institute

Principal Investigator

丹羽 修身  (財)かずさDNA研究所, 染色体機能領域第1研究室, 室長 (70144318)

Keywords異数体 / 倍数体 / ゲノム再編成 / 減数分裂 / 分裂酵母 / 環境ストレス
Research Abstract

昨年度、分裂酵母3倍体の減数分裂の細胞学的解析をおこない、以前の遺伝学的研究から示唆されていたように、1nと2nの間の6種類の異数体胞子を同じ確率で生じることを示唆する結果を得た。本年度さらにフローサイトメトリーによる解析でこれを確かめた。同じ解析で、少なくとも一部のタイプの異数体胞子において、発芽条件下でのDNA合成の開始が長時間遅れるか、全くおこらないことが明らかになった。さらに、異数体胞子のコロニー形成能は、栄養条件、温度など外的条件に強く関係することが明らかになった。昨年度と同様、胞子の発芽とそのあとの細胞分裂過程をペディグリー解析の手法で解析した。核分裂を可視化するために、ヒストンと微小管をGFPで標識した。その結果、不等核分裂や核の異常形態が観察された。更に、1番染色体の動原体近傍に適当な選択マーカーを導入し、選択圧のかからない条件ではほとんど生き残らない様な、1番染色体のdisomyまたは部分的disomyの選抜を可能にする系を昨年度作成し、この系を含む3倍体の減数分裂と異数体胞子形成を確かめた。また、同様の系を2番染色体についても作成した。これらの系を利用して、1番染色体および2番染色体由来のミニ染色体の作成を試みた。染色体の再編成を促進するために、3倍体由来胞子またはそれから発芽した細胞にガンマ線を照射し、生き残り菌の中から安定に目的の部分的disomyを維持する株を選択した。遺伝学的解析から環状ミニ染色体の形成が示唆された。異数性に対する許容度が分裂酵母よりも高いとされる出芽酵母でも三倍体減数分裂由来の胞子の生育について解析を始めた。この酵母ではゲノムあたりの染色体数が16本と多いため、ここで作られた胞子は事実上すべて異数体であると考えられるが、これらの大部分で染色体の不安定性が認められた。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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